今日9月25日は、わたしの大好きなショスタコーヴィチの誕生日です。
と言っても別に生誕100年とかのアニヴァーサリー・イヤーというわけではありません。
生誕102年という中途半端な年です。
ショスタコーヴィチといえばやはり十五曲ずつある交響曲と弦楽四重奏曲が創作の中心であって、それらについてはまた魅力を語っていきたいと思います。
激動の歴史の中で政治と芸術の葛藤を体現したかのような複雑な創作活動を送った人でした。
ですからその作品は、いったんその魅力に開眼するとすべての作品をとことん味わい尽くしたい、味わいつくさないと死んでも死に切れない*というぐらいの素晴らしいものなのですが、やや近寄りがたい雰囲気があって、また、最初に聴く曲を間違えると嫌いになるおそれがあります。
*注…このような状態になることを一般的には「タコ壺にはまる」と言うみたいです。
というわけで、どんな人にも的確にやさしくショスタコーヴィチの音楽の魅力を教えてくれる一枚をご紹介したいと思います。
こちらです。
ショスタコーヴィチ/ジャズ音楽集
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このCDのトラック13にある《ジャズ組曲第2番》の第6曲〈第2ワルツ〉をまず聴いてみてください。
初めて聴くはずなのに、なぜか幼いころから何回も聴いたことがあるような不思議な気持で、懐かしさに胸がしめつけられ、でもそんな気持なのに自然にワルツを踊りだしてしまうような曲です。
そしてこのアルバムでこのワルツが気に入った方は、ぜひこちらもお試しください。
スタンリー・キューブリック監督の最後の作品『アイズ・ワイド・シャット』。
このワルツがとても効果的に使われています。
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- 特別版も出ています。
この仮面がいいですね。
仮面が非常に印象的に使われているシーンのうしろで流れている曲は、リゲティによるものです。
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