いつも楽しく拝読させていただいているアナスタシアさんのブログの記事 で紹介されているマラン・マレについて私も思い出がこみ上げてきたので、少々書いてみたいと思います。
マラン・マレのヴィオラ・ダ・ガンバ(今日日本ではヴィオールという呼び方が定着しているようなので以下の文章ではヴィオールと呼ばせていただきますが)の曲が日本でそれなりに聴かれるようになったのは、ジョルディ・サヴァールによる5枚のCDが4~5年にわたって順次発売されたことによると思います。
そのシリーズの(録音順とは違っていますが)、CDとしてリリースされた一枚目がこれです。
1987年 ASTREE E 7708
ブックレットの裏表紙。
このシリーズの完結編の五枚目のCDです。
ヴィオールを奏でる女性の絵が綺麗です。
1992年 ASTREE E 8761
このCDのブックレットの裏表紙。
中央に、このシリーズで大活躍をした若き日のトン・コープマンが写っています(今とあまり変わりませんが…)。
これらのCDは今ではどうも入手困難なようでとても残念です。
再発売を切に願うものです。
最近のマレのCDから一枚ということならばこれでしょうか。
マラン・マレはオペラもすぐれたものを書いています。
確か4曲あったと思います。
そのうちの一つが下に挙げた『アルシオーヌ』です。
1990年に出てしばらくして廃盤になってしまいました。
ERATO 2292-45522-2
映画『めぐり逢う朝』はとても感動的です。
内容はこの記事の最初に挙げさせていただいたアナスタシアさんのブログをご覧ください。
音楽を担当したのは、上に挙げたジョルディ・サヴァールです。
マレがとても悪い人物として描かれていますが、たぶん現実とは違うのでしょうね(願望)。『アマデウス』で悪人に仕立て上げられていたサリエリも実際は全く違った人物だったようですから。
サント=コロンブの亡くなった奥さんの幻が出てくるシーンを思い出すと、胸がしめつけられるような気持になります。