夜の12時近い


とある駅のエスカレーター


ホームから乗り


上に着いたかなと


思った瞬間


バランスを崩し


ゆっくりと


下に1回 横転


立ち上がった瞬間


またバランスを崩し


下に1回 横転


まるで


スローモーションの映画を見ているように


風景が回転していく


ホームまで


この繰り返し


時間がゆっくりと


過ぎていくなかで


世界が横に回っていく


奇妙な感覚


エスカレーターは動く


現実を離れた世界


ホームにたどり着いたとき


血相をか変えて


駆けつけた数名の駅員から


「大丈夫ですか!!!」


そこで


現実世界に引き戻される


あまりの恥ずかしさに


「大丈夫です!!!」


脱兎のごとく


立ち去る


数日後


ぎっくり腰


エスカレーターに乗るたびに思い出す


痛い話




それは大学時代のこと


体育の授業で棒高跳びをやらされました。


ど素人でも、順を追って練習すれば、なんとか跳べるようになるもの


授業の最後に、「自分の身長より高く飛ぼう!」とのコーチの指示のもと


2メートル50センチに挑戦!


バーをクリア!!! っと思って下を見たら


なんと、


マットがない!!!


斜めに蹴りあがり、マットの横にそれていたのでした・・・


なすすべもなく、マットの横のトラックに激突・・・・・


マットを横目で見ながらトラック上で悶絶していました


幸い、軽症で済み、松葉杖をつくこともなく終わりましたが、


痛い話は、まだまだ続きます・・・


様々な道のりを経て


現在、「松葉杖の達人」と(一部で)呼ばれるようになりました・・


その遍歴は、いずれ・・・・