ネコ耳アンテナ

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ロンドン在住・ネコ好きの私が、海外や日本の話題を勝手気ままに語ります!

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英国では、ロンドンの平和なデモが発端となり、
全国各地に飛び火した暴動のニュースでもちきり。

詳しくは前回のブログを読んでいただくとして・・・

今回の暴動で人々がショックを受けたのは、警察があまりにも
無力だということです。

家や店が襲われているのに、警察に連絡しても誰も来てくれない。

警察の保護がないため、消防隊が出動しても消火活動ができない。

ちょうど暴動が始まって三日目の月曜日のことです。

キャメロン首相をはじめとする、政治家たちはほとんどがホリデー中。
ロンドン市長のボリス・ジョンソンも不在。

このため、BBCを代表するニュース番組「ニュースナイト」に
出演できる政治家すらいない。

ロンドンが無法状態となり、警察も消防隊もあてにできない。

自分たちのコミュニティーが危険にさらされているというのに、
誰にも助けを求められない。


これが発展途上国や治安が乱れている国で起こるならまだしも、
イギリスのような先進国で起こるとは考えがたいことです。

報道関係者ですら、現場には危険で近寄れないという状況。

さて戦々恐々とした一夜があけ・・・

次の日、被害を受けた地区の住民たちは団結し、
ツイッターやフェイスブックを通してボランティアを募り、
自分たちの街の復興にのり出しました。

続々とホリデーをキャンセルして帰ってきた政治家たちは、
「時すでに遅し」ながら、現場を視察。

当然のごとく、市民の怒りは政治家たちにぶつけられたわけです。

さて、この一連のパニックを見ていて、どうしても映画「ゾンビ」
思い出されて仕方ありませんでした。



ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリーズ2作目です。

物語は、地球上に突如現れたゾンビによりアメリカ全土がパニックになる中、
4人の男女がショッピングセンターの屋上にヘリコプターで避難することから
始まります。

ショッピングセンター内は徘徊するゾンビで埋め尽くされていますが、
彼らは危険を犯してゾンビをショッピングセンターから締め出すことに成功。

無人となったショッピングセンターで、店にある商品を自由きままに
自分たちのものにする生存者たち。

でもその平和な日々も、ゾンビをものともせず生き延びてきた
ヘルズ・エンジェルズの登場で、あとかたもなく崩されます。

ヘルズエンジェルズたちは、防弾ガラスやシャッターも楽々壊し、
店中のものを略奪・破壊し始め、ゾンビも再び侵入し・・・

生存者たちの築き上げた「安全な砦」は、
ゾンビ相手では成功したにもかかわらず、
同じ人間であるヘルズエンジェルズにあっさりと崩されてしまう。

当時、ゾンビ映画大ファンだった私は、この映画を見て
戦々恐々としたものです。

というのも、ゾンビのような「本能で動く敵」よりも、
価値観や秩序のない人間相手との「物欲の戦い」の方が
よっぽど恐ろしいというのを見せつけられたからです。

でも、主役はゾンビ!

なので、このときは「ヘルズ・エンジェルズの登場は余計」なんて
思ったものです。

ただ今となって振り返ると、この無秩序なヘルズ・エンジェルズの行為も、
当時のアメリカを震撼させていたんだと納得できます。

・・・というわけで、英国の暴動のニュースを見ていて、
このヘルズエンジェルズの「無秩序な略奪と破壊」のシーンが
思い出されて仕方なかったのです。

今回の暴動でも、大手のデパートですら、シャッターやウィンドーが楽々と壊され、
乱入した暴動者たちによって略奪され、店内は見る影もなしです。

英国ではこの暴動をきっかけに、今後の警察の暴動への対応(水泡使用など)、
軍事力の執行が必要かどうかなどが議論されています。

また失業や大幅な公共の予算削除による国民の不満など、長期的な問題も山積み・・・

来年のオリンピックに向けて、再び平和なロンドンが戻ることを願ってなりません。


ヘルズ・エンジェルズについては、この本で詳しく読めます↓