虹色の
光の粒子が踊る
エナジーで満たされた
宇宙と言う名の
大海の中を
白い身体に
七色の光を纏わせながら
巨大な鯨が
泳いでいる
大きく尾を動かし
流れる静かな潮の流れに乗って
鯨は目を瞑る
鯨は、
目を瞑るほんのわずかなその間に
夢を視る
青い惑星に
陸上を歩き回る身体を得て
人として生きる
人生の夢を
地上の風景
地上の音
地上の匂い
地上での味覚
ヒトとして感じる感触
喜び
悲しみ
怒り
焦り
嫉妬
劣等感
罪悪感
自分責め
逆境からの立ち直り
口元に載る小さな微笑み
心震える喜び
涙がこぼれるほどの感動
・
・
・
鯨としての一生の中では
決して味わえないような
様々な体験を、
鯨は夢の中で経験する
長いような
短いような
人としての人生を生きる夢を視終えたら
鯨はゆっくりと
目を開ける
そして
虹色のエナジーの海の中で
またひとつ
尾びれを大きく上下に振って
ぐんっと前進する
人の一生なんて
宇宙鯨の視る
ひとときの夢みたいなもの

