ここにはまったく年末年始の気分なんかない。学生はまだテストがある。私も採点はまだだ。
しかし、やる気はない。町はあまりにぎやかではない。学生は元旦だけ故郷に帰る。
私のいる市だけ大人しいのかもしれない。このキャンパスは特に町のはずれにある。

昨日は断水だったから、顔も洗わずに市内に行ってきた。まず、薬局で目薬を買った。
おつりがいらないよう、ぴったり払った。私は何かをぼんやり待っていた。
すると店員が、「もういいよ」と言った。ちょっとムカついた。
日本なら「ありがとうございました」と言うだろう。
別に袋に入れなくてもいい。レシートもいらない。
そうか。私は「ありがとうございました」と待っていたんだ。

次はお茶屋さんに行った。ここでは試飲ができる。買わなくてもいい。
お茶はうまかった。とくにおとといは酒をたくさん飲んだ。余計にうまかった。
若い女性店員との会話も楽しかった。お茶は買ってしまった。

今朝、学生食堂で朝ご飯を食べた。知らない女子学生が私のテーブルに来た。
英語の先生か?と質問された。そんなわけないだろう。
今度私の授業を聞きに行くと言っていた。もちろんOKだ。

この学校は変だ。入学してから学科を決めるようだ。
この女子学生は日本語科を希望していた。しかし、入試の点が低くて入れなかったそうだ。
結局マーケティング学科に入ったそうだ。日本語科より低かったのか。知らなかった。
成績もそうだが、話すことも頓珍漢だった。私の中国語が確かなら。

でも、顔はきれいだった。日本語学科にはいない逸材だと思った。