(2)シュールとトラウマだって英語で存在する
シュールは、「スリアル」という発音、
トラウマになる、は、「トローマタイズド」だが..
確かに英語に相当する単語がある。
さて、
この「シュール」という単語。。
シュールだね、というのは、英語でもそのままいける。
シュールとはsurreal (ス・リアル)という単語である。
That's surreal. ザッツ・スリアル」といえば「それってシュールだよね」という意味だ。
確か、Notting Hill (ノッティング・ヒル(邦題はなぜか「ノッティング・ヒルの恋人」)っていう Hugh Grant(ヒュー・グラント)と、Julia Roberts(ジュリア・ロバーツ)の恋愛ものでHugh(ヒュー)が使ってたのを思い出だす。。
Notting Hill: Hugh Grant and Julia Roberts
'Surreal, but nice'..
実はスリアル(=シュール)というのは、綴りをみたら、何のことはない、どういう意味なのかよくわかる、、
sur + real (スール)+(リアル) =real (リアル)を越えて」、という意味なのである。surは、beyond などを意味する接頭辞。
surplusサープラス, surchargeサーチャージ, のsurサーと同じである。
sur+plus(プラス)、で、余剰、ありあまっている部分という意味、
sur+charge(チャージ)で、余分に課金されるという意味、
その仲間だということを考えると、
このスリアルという単語が別段シュールでもなんでもない、平凡な単語にみえてくるから不思議だ。。。
ま、本来は シュールリアリズム surrealism からback-formation
逆に単語が発達して、surrealスリアルという形容詞が生まれたというのが元の要因です。。
で、「トラウマ」
トラウマは、トラ+ウマという意味では、ない(当然なのですが、、)
これだって外来語なのである。
綴りも、trauma である、が、トラウマとは読まない。
トローマ、と読む。
通常は、「トラウマになる」という表現が多い、つまり、traumatize (アメリカ綴り)(traumatise(イギリスつづり))トローマタイズ、という動詞を使って、
I'm traumatized. (アイム・トローマタイズド)といえば、
「私、トラウマになっちゃったわ」という意味である。
trauma (n). トラウマは本来ギリシャ語のトラウマを経てラテンに取り入れられ、そこから英語に入った。
1690s, "physical wound," medical Latin, from Greek trauma "a wound, a hurt; a defeat," from PIE *trau-, extended form of root *tere- (1) "to rub, turn," with derivatives referring to twisting, piercing, etc. (see throw (v.)). Sense of "psychic wound, unpleasant experience which causes abnormal stress" is from 1894.
Syrian children are traumatized by war シリアの子供たちは戦争によってトラウマ状態になっている
"They're innocent, they're vulnerable, they're traumatized by war." (0.15秒聞き取りしてね)
カナダのTVニュースから。。。
vulnerable「ヴァルナラブル」という単語も重要です。その脆弱な存在のため、脅威のあるものから攻撃されやすい状態になってるということを表現しています。この単語、実は、パソコンのウィルス対策などでいう脆弱性と日本語で訳するところに相当する英語vulnerability (ヴァルナラヴィリティ)という単語でよく見かけられるものです。でもこの単語vulnerable、日本人が英語を習ってる限りでは、大学生でさえ知らない単語なんじゃないかなって思ったりしますねそういえば、、成人のネイティブなら知ってて当然の単語です、