勝手にレビュー11『三毒史』椎名林檎 | HYPOCRITICAL GRAVE

勝手にレビュー11『三毒史』椎名林檎


はいはい、感想述べまぁす


今回は椎名林檎さんの最新作『三毒史』です。

 TODAY'S
 
椎名林檎
『三毒史』

2019.05.27 Release



鶏と蛇と豚

いきなり般若心経から始まります。
林檎さんらしい1曲目。
個人的に意外だと思ったのがボーカルにかなり加工がされているということ。
ボーカルにはデジタル感がありますな。
でも、全体としては椎名林檎節全開といったところでしょうか。
ただ好みの話で言うとそんなに好きじゃないなぁ。


獣ゆく細道

椎名林檎と宮本浩次

宮本浩次さん(エレファントカシマシ)とのデュエット曲。
これがすごい良曲。
エレカシはそんなに興味がなく数曲の名曲ぐらいしか知らないのですが、
歌唱力の高さに震えました。
この90年代のアーティストの歌唱力の高さはレベルがやはり違うなぁ。
ただ上手いのではなくその人のクセもある。
椎名林檎がメインでもなく、宮本浩次がメインでもない。
デュエット曲として成り立ってます。
しかしいい曲。

マ・シェリ

2曲目までとはまた違う雰囲気の曲。
これもまた椎名林檎らしい曲。
雰囲気は東京事変をやる直前ぐらいの印象かな。
大人な印象。


駆け落ち者

椎名林檎と櫻井敦司

櫻井敦司さん(BUCK-TICK)とのデュエット。
これがまたまたかっこ良い。
デュエットというよりは「椎名林檎 VS. 櫻井敦司」といった印象。
椎名林檎感は薄いかな。
アルバムのなかでも「危なっかしい曲」とのことで、それを表現するための櫻井さんらしいですが、
BUCK-TICKに曲を寄せてる印象があります。
もっと林檎感ほしかったかもなぁ。
しかし「女王と魔王」ですな。


どん底まで

わりとポップな曲調。
東京事変っぽさもあるかな。
非常に分かりやすいポップ感って印象。
これもいいね。


神様、仏様

椎名林檎と向井秀徳

向井秀徳さん(ZAZEN BOYS, ナンバーガール)とのコラボ。
すみません、存じておりませんでした。
ZAZEN BOYZ及びナンバーガールのボーカルさんとの事ですね。
ごめんなさいどちらもちょっと分からなくて(汗
曲も良いですが、向井さんが良いスパイスになっている印象。
向井さんがいなかったらただ普通に林檎さんっぽいで終わってしまいそう。
とても独特な世界にしてくれている印象です。


TOKYO

これも林檎さんらしいかなと。
前半のピアノとボーカルってのがいいな。
ジャジーというか、なんというかそんな印象。
でも、個人的な好みからは外れるかな。


長く短い祭

椎名林檎と浮雲

浮雲さんとのコラボ曲。
元・東京事変の2代目ギタリストです。
その程度しか存じてなかったのですが、椎名林檎さん以外ともサポートメンバーとして活躍されているようですね。
なんか東京事変っぽさあるなぁ。
曲のアウトローで東京事変の楽曲オマージュかサンプリングされてませんか?
「能動的三分間」かな?
どの曲か思い出せないけど。


至上の人生

この曲はロックバラードって感じ。
あまり好みじゃないなぁ。
初期の椎名林檎さんの印象。


急がば回れ

椎名林檎とヒイズミマサユ機

誰?って最初思ったんですが、H ZETT Mさんです。
(設定上は別人とのこと)
ヒイズミマサユ機さんはPE'Zのキーボードなんですね。
H 是都 Mさんは第一期の東京事変のキーボードですね。
H ZETT Mさんとはまた別だそうです。
親戚とか友人とかっていう設定のようですね。
ということでして曲の方は非常に独特かな。
1番椎名林檎さんっぽさが薄いかなぁって思います。
てかH ZETT M歌うのね。
この曲もかっこいいいい曲。
サイバーな感じもありつつって感じ。


ジユーダム

とってもポップでキャッチー。
今の林檎さんだからできる曲なんだろうなと思う。
楽しい印象。


目抜き通り

椎名林檎とトータス松本

トータス松本さん(ウルフルズ)とのコラボ。
イントロびっくりした。
トータス松本さんてあんな渋い低音出すのね。
めっちゃ良い声。
やっぱり上手いなぁ。
クセもありつつ上手い。
お互いの長所が出てるって印象。
すげーいい曲。

あの世の門

M-1に通じる曲調。
あまり好みじゃないなぁ。
らしい楽曲。



全体としては非常にこだわりのある作品だなぁと。
曲名は全てが5文字。
真ん中の『TOKYO』を中心にシンメトリーの配置。
曲名だけでなく曲調もそんな感じかな。
豪華デュエット陣も皆さんらしさがあって良い。
数曲好みじゃない曲調もあったけども、全曲好きってのはなかなか無いですからね。
期待してた以上の満足度です。


さて、しばらくは新作の購入はなさそうなので、古い作品なんかもレビューしたいと思います。
でわでわ。