勝手にレビュー7『ADORATIO』sukekiyo | HYPOCRITICAL GRAVE

勝手にレビュー7『ADORATIO』sukekiyo

はい。勝手にレビューしまーす。


今回は5月24日に新作『INFINITUM』をリリースするsukekiyoの前作『ADORATIO』です。


 TODAY'S
 
sukekiyo
『ADORATIO』

2017.06.21 Release


擬似ネクロマンサー

これまでのsukekiyoとは作風がだいぶ異なっているなぁっと。
ロックバンドとは言い難い、なんとも不思議な感じ。
例えが見つからない。sukekiyoらしいって感じかな。
過去曲と比較するとだいぶロック感があるようで、シンセ類も多用してますね。
本人は特に意識はしていないようですが、DIR EN GREYとは明らかに歌唱法が違う気がします。
きっと自然とそういうモードになるんでしょうね。
メロディアスで鬼気迫る感じ。


グニャ結論。そして血眼。

タイトルがすげぇ。
曲もめちゃくちゃ良いです。
ボーカルの変幻自在感がDIR EN GREYを越えます。
ラストのサビはめっちゃキー高い。
絶対にDIR EN GREYでは歌わないようなメロディー。


襞謳

サビのメロディーがかっこいいなぁって。
やっぱりボーカルが変幻自在。
京さん何人居るんやろ?
テンポ的には速いってわけじゃないんだけど、表現の難しい曲。
演奏は結構ロックだったりする。
ボーカルだけじゃなく曲自体の変幻自在感もなかなか。
やっぱり不思議な感覚。


純朴、無垢であろうが

綺麗な歌ものといいたいとこですが、印象としては「汚れた歌もの」。
「純朴」でも「無垢」でもない楽曲。
そりゃそうだ。タイトルに書いてあった。
「~であろうが」と。
という楽曲。そして詩。
ある種DIR EN GREYよりも痛みは強い気がします。
DIR EN GREYでは書かない種類の痛みがありますね。
ピアノの旋律が綺麗。
綺麗な旋律とメロディー、汚れた詩と痛みと現実。
そこに少しの優しさ。


マニエリスムな冷たい葬列者

この曲は個人的にあまりピンと来てなくて、、、。
これといった感想がないんです。
ちょっと静かすぎるのかなぁ。


過去のsukekiyoにもあった、ちょっと歌謡曲的な楽曲。
全体のメロディーもすごい良い。
すごい優しい楽曲という印象。
詩は優しくないが、、、。
ピアノの効果が絶大。
sukekiyoが京さんのソロではないとよく分かります。
匠さんの効果が素晴らしいです。


首吊り遊具

オシャレって感じ。ミラーボール回ってそう。
これシャッフルビートかな?
相変わらず詩はすごいんだけどね。
次回作のDisc2でZIGGYの森重さんとコラボしますね。
ちょっと選曲が意外なので楽しみ。


されど道連れ

今回のアルバムの中ではあまり聴かないなぁ。
苦手なテンポ感。
やっぱDIR EN GREYとは違ってsukekiyo感出てる。
あまり印象は残ってないかなぁ。


死霊のアリアナ

これビックリした。
sukekiyoどうした?どこへ行く?って。
サイバーだなぁって。
この曲は好き。
これからのsukekiyoの行き先がなんとなくここにあるような気がしました。


嬲り

前半と後半で曲の表情がガラッと違う印象。
少しずつ曲の表情が変わっていきます。
前半は打ち込み感もあり、アコースティックな感じもあり。
後半はロック感のあるギターフレーズもあって。
面白い。


耳ゾゾ

最初タイトル見たときは「京だなぁ」って感じた。
結構激しめな歌の表情が出てるんだけど、ピアノも入ってなんとも言えない感じ。
かといってうるさい曲には聴こえない。
意外とスッと耳に馴染んでくる。


黝いヒステリア

この曲すごい好き。
サビの盛り上がりかたがかなり好き。
そしてピアノがやっぱ効果的。
ドラムはわりとうるさくやってる。
全体のバランスが面白いなって。
まったく優しい曲ではないんだけど、じっと聴ける曲。


白濁

所謂歌もの。言ってもそこらの歌ものとは一味も二味も違うな。
この曲はわりと好み。
次回作でEXILE SHOKICHIとコラボしますね。
とても気になる。


全体的には今までのsukekiyoとはだいぶ違う。
それぞれの楽曲タイトルからしてまるで違うし。
曲の感じもまったく別物。
今までやっていないことを実践したって印象なんですが、今までの作品と比べると圧倒的に『ADORATIO』のほうが好き。
京さんがさらに自由に表現を広げている印象があります。


今月末新作『INFINITUM』非常に楽しみ。
収録曲である「猥雑」がさらにすごい曲になってたし。
『ADORATIO』の次の次元にいってますね。