この関係は結局のところ、
お互い、またはどちらかの我慢大会だ。


離婚を望み言葉や態度に出せば出すほど
相手は離れていき、
別れを切り出せば、あっさり別れが訪れる。
男女関係なく。


別れたくなければ我慢をし、
今のポジションを維持していく。
ただそれだけの話。
去年の今頃、親友に、年明けからそれまでの間に夫から言われたことや、あった出来事を話したとき
「虚しい…」
とひとこと言われた。


虚しいって、
自分では認めたくなくて
気づかないフリをしていた言葉を
一番最初に言われてかなり落ち込んだけど
やっぱりそうなんだなと思ったことを覚えてる。


客観的に見ても
夫の罪は
私をほっときすぎたこと。
何を言っても大丈夫だと思ったこと。
自分自身は自由なこと。
イコール私に甘えている、ということ。


一人暮らし状態にさせてしまったこと。


罪には、妻の不倫という罰を。
償ってもらいたいとは思わない。
一生気が付かないでいてほしい、
一生鈍感でいてほしい。
ただそれだけ。


彼と仕事帰りに会った。
私なりに、今話さなければならないことがあったからだ。


まだ子供のいない既婚の私は
周囲から子どもの期待をされている。
母からは、いつまでワガママ(自由)でいる気なの?と、GWに叱られてしまった。


私も子どもはほしいと思う。
ただ彼を手放すこともできない。


欲張りな私はこの二つを
ずっと考えて考えて、考えぬいたけれど、
こうする。という答えは出せなかった。
どっちも手放すことができなかった。
覚悟ができないアホな人間とは私のことだ。


考えている期間は
仕事でのストレスも加わり、
彼に八つ当たりやひどいこと
冷たい言葉をぶつけまくった。


それでも彼は怒りもせず
私の言葉に、違うことには違うよ
とだけ、優しく言った。


なら、いっそのこと、
彼には大いに呆れてもらい、
彼から別れを切り出してもらおう、と
今こう思ってる、悩んでる、
ということを覚悟して話した。


最後は開き直って、
「この不倫関係で、産休、育休くれない?」
と言った。


そしたら彼は
「待っていてほしいって言われて、本当に嬉しい。僕はずっと変わらないよ。ずっと待ってるから。産休、育休、取りなよ」とゆっくり、自分の考えを言った。


自分の要求を全て飲んでくれて
しかも、嬉しいと言われるとは
正直思ってもみなかったし、
この人も相当バカなんじゃないかと思ったけど、
本当に大切にされているなと感じて嬉しかった。


嬉しかったけれど、それは不倫相手として大切にされている、ということ。


「産休、育休を許可される」ということは
この先、彼と一緒になる。という夢や選択肢は
同時に消滅したということ。
それに、それを許可するということは、
彼自身も、端から奥さんとの離婚は
考えていないということ。


私も主人とやっていく、ということ。


「だからって、作りますって、すぐに子どもができるわけじゃないしね」
と彼は得意気に言ったけれど、
できない間に、私と彼の間に何か進展はあるのだろうか。


うーん、たぶん、ないな。


それでも、今のところ彼と別れなくてすんで
幸せだと思う私は、やっぱり残念ながらアホな人間。
賢い人は、先を見て別れていると思うから。

彼の奥さんのことでゴタゴタした時、
最初は彼からLINEが来ても返信をしなかった。
いくらLINEを送っても
全く反応のない私に不安を覚えたのだろう。


私のSMSにメールを送っても反応なし。
やっと来たと思ったら容赦ない
別れを辞さないLINEばかりで
相当焦ったようだ。


仲直りしたあとの今、
行方不明だった猫が帰ってきて
心底安堵したかのように
LINEでも電話でもかなり優しく
ちょっと笑ってしまう。


彼は今まで、
私の彼に対する気持ちや
努力をしてないわけではないが
少し胡座をかいていた部分があった。
バカめ。


こういう人には
たまに足もとをぐらつかせてあげるのが
有効だ。


私に気持ちがあってくれるから
有効ではあるけれど、


あ~、めんどくさぁーー。



彼の奥さんは
彼にスマホをロックさせないそうだ。


帰宅したらダイニングテーブルに置かせ
当たり前のように彼のスマホのチェックを
するそうだ。
電話の履歴もチェック。
カバンの中もチェック。
お財布もチェック。


そんな結婚生活を長年続いているようで
彼は、俺の人生って何なのだろうか
とつぶやく始末。


ただ、嘘ではないと思うけれど
どこまで本当かわからないし、
なぜそうなったか理由があるんだろうし。


そんな行動を、怖い。なんて思わない。
一人の女性として、可哀想だな。と思う。


彼をそんな行動で追い詰めることで
苦しむのは自分自身なのに。
彼が浮気や不倫なんかせずに
自分を見てほしいと思うなら
何を彼が一番大切にしたいかに
ちゃんと気づいたほうがいい。


そして、奥さんの誤算は
全て自分の考えや行動を
オープンにしてしまっていること。
それで、彼の行動を制御できると
踏んだこと。
最高にカッコイイ、可愛い奥さん像を
計算しながら演出して
彼の行動を自然と制御させる
ということができなかった、
そんな考えがなかったことが、
この状況という答えを出してしまったんじゃないのだろうか。