相依為命、終演して一週間が経ちました。
キャスト、スタッフ全員で最後まで駆け抜けることができて本当に幸せです。
たくさんの方の協力と応援があってのことだと思います。本当にありがとうございました。
ブログはほとんど更新できていなかったですが、感謝の気持ちと感想を少し書きたいと思います(^ ^)
終わってからは、私はもうひとつの仕事に戻り忙しく動きながら、まだまだ舞台の余韻の中にいて、劇中の歌を口ずさんだりしています。
シングルキャストでしたし、体調を崩さないよう自分への管理は徹底していましたが、やっぱり不安もあり、最後まで気をぬかずの日々。婉容さんという役も精神的にも苦しい部分もありました。でも、本当にとてもとても幸せな毎日でした。
婉容さんを演じれたこと、とても光栄に思います。
まず、脚本・演出の苅谷和暉子さんに心からの感謝を伝えたいです。今までお会いしたことはありませんでしたが、私が出演していた舞台を観てくださって今回婉容役にお声がけいただきました。和暉子さんの作品への想いを読んだことでこの作品に参加させていただきたいと思ったのですが、婉容皇后のことを勉強しはじめた頃は、なぜ私にこの役が、私にできるのだろうか、と悩む時もありました。でも、婉容皇后を知れば知るほど、私の中で婉容さんへの尊敬の気持ちが大きくなり、許されるなら婉容さんを演じさせていただきたいと強く思うようになりました。今まで演じたことのないような役でしたが、とてもやり甲斐があり、充実したお稽古期間、本番期間を過ごさせていただきました。
そして、婉容さんにとって欠かさない大切なお役が愛新覚羅溥儀さん。溥儀を演じられたのは柳瀬大輔さん。柳瀬さんは、そのお声とお歌の素晴らしさはもちろんのこと、人間的にも本当に愛のある方です。一緒にお稽古をしていても、表情や目からいただけるものが本当に大きくて、全てを受け止めてくださり、柳瀬さんの溥儀だったからこそ、私の役作りがより深くなり、感情の激しさや、切なさを表現できたのではないかと思っています。心から感謝しています。
そして、素敵で素晴らしい音楽をつくってくださった西出真理さん。今回の作品をよりドラマティックにしてくださり、どの曲も心に残る本当に愛おしい曲たちです。毎回、新曲ができてくると、音源だけで涙がでてしまうほどでした。私の歌わせていただいた3曲も本当に大好きですが、特に2幕で溥儀さんを想って歌う「来世」は、たまらなく大好きでした。
この歌は私一人で歌っていますが、曲中で溥儀さんが登場してくださいます。それが本当に切なくて、演出的にも大好きだったシーンです。
婉容の侍女として、ずっとそばにいてくれた晴雯たち。右が桜組の小島優花ちゃん。左が牡丹組の藤田沙知ちゃん。二人とも婉容への愛がとても深く、それがすごく伝わってきて、お二人からいただく感情が婉容を演じるうえでとても助けになりました。大好きな二人です♡
そして、主演のお二人。嵯峨 浩役の沼尾みゆきさんと、愛新覚羅溥傑役の李 涛さん。お二人に囲まれて嬉しそうな私(о´∀`о)
まず、みゆきさん。ずっと一方的に憧れていた方で、今回初めて共演させていただけると知った時は本当に嬉しかったです。凄い方なのに、とっても気さくでお茶目で、お稽古場での振る舞いも見習いたいところが沢山ありました。素晴らしい歌声を間近で聴くことができて、2幕ではがっつりお芝居もさせていただけました。楽屋でもたくさんお話させていただいて、本当に夢のような毎日でした。
涛さんは、溥傑さんのお人柄そのままのような本当に優しい方です。涛さんの歌う「相依為命」という曲が大好きで稽古場で何度涙したことか。涛さんの優しい歌声を聴いていると、本当に思いやりの心をもって生きていきたいと思わせてくれました。舞台上では一瞬しか会えませんでしたが、いつも存在に癒されておりました。
他にも紹介したい大好きな方は沢山沢山いますが、かなりの長文になりすぎてしまうのでこの辺で。
私にたくさんのものをプレゼントしてくれた、この作品。本当に宝物です。
このカンパニーの一員になることができて幸せでした。
「相依為命(あいよっていのちをなす)」
たとえ国や考え方、立場が異なっていても、相手を思いやる気持ちさえあれば誰もが平和に生きていける。
この言葉を忘れず、大切に、生きていきたいです。
ご観劇くださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
最後に婉容さんのお写真で締めくくりたいと思います。
1幕ラストのシーンの婉容皇后と、2幕で拘置され阿片中毒の禁断症状に苦しんだ婉容さん。
婉容さま、見守ってくださり、本当に本当にありがとうございました。