あのジョニー・デップ氏が弱視だったという報道を耳にしました
生まれた時から左目がほとんど見えなかったのだそうです
そんなコンディションなのに、あのアクションをこなすとは驚きですね

それにしても、どんな人でも色々な悩みを抱えて生きているものだ、と痛感します
彼が「しっかりと自分の人生を生き抜くだけだ」と語っていたのがとても印象に残りました
自分の生きる意味や目的を知っている人ですね


さて、皆さんが生きる上で大切にしたいことはなんでしょうか
自分の人生を生きる意味や目的について考えたことがありますか
お金持ちになりたい、とか、偉くなりたい、とか、子供の頃には何かしらあったのではないでしょうか
でも、人として尊い生き方がしたい、などと思う子はなかなかいないでしょうね
たとえ偉くなくても、お金持ちでなくても、ノーベル平和賞を取らなくても、世の中には愛の気持ちを持って立派な生き方をしている方が沢山いるものです
本当は皆がそう生きることに目標を持てれば争いもなくなるのでしょう


ある1人のインド人シェフの話を聞いた時、偽善ではなく、本物の愛を持って生きることがどれほど素晴らしいか、その生き方の尊さに感動しました

彼の名前はナラナヤン・クリシュナン氏・・・
大学ではホテルマネージメントの学位を取り、インドの5っ星レストランのシェフをしていました
賞を受賞したりするほどの腕前でしたから、スイスのホテルからオファーを受け、赴任が決まりましたが、その前に自分の故郷であるインドのマドゥライという所に立ち寄りました
その時に、衝撃の光景を目の当たりにします
そこは以前と変わらず、辺り構わず人々が路上で暮らしているのですが、ある一人の老人が自分の排泄物を食べているさまを目撃したのです
彼はショックを受けました
そして、そのままマドゥライに残り、彼らの為に生きる決意をしたのです

それが2002年だそうですが、それ以降今までに、なんと120万食以上の食事を路上の人々に捧げてきたのだそうです
それも、毎日自らが料理をし、車で仲間と共に、250マイルの範囲内(東京から福島辺りまで)を朝・昼・晩と配達しているのだそうですから、どれほどの重労働を自らに課しているかが分かります

彼は成功への道を約束されていましたが、その道を行きませんでした
彼が選んだのは、貧しい人達の為に働くこと、共に居ること、だったのです
マザー・テレサの男性版ですね

YouTubeで見ることもできますが、彼は次の様に話していました

 「ホームレスの中でも特に精神障害の人達は助けを求めることも、感謝の言葉を口にすることもできません。しかし、彼らは、沢山のもの(愛)を受け取ることができます。彼らの為に食事を口に運んであげたり、散髪をしたり、身体を清めてあげたりしますが、どんな状況であっても、人としての尊厳や希望を持たせてあげたいのです。私は彼らと共に居られて幸せです。私はただ彼らを助けたいのです。それが私の人生の目的なのです。」

つづく・・・