手術室に入る夫を朝9時に見送った。

自覚症状は無いし基本的に元気なので、これが今生の別れになるはずもないのだが、思わず泣きそうになり、ぐっと涙をこらえた。

そして夫が出て来たのは、なんと夕方6時。

9時間!お医者様、看護師様には本当に頭が下がる。

待合室のソファに寝っ転がってリモートワークしていた私の生産性に比べて、なんと尊いお仕事をされていることか。

さぞお疲れのはずなのに、主治医の先生は丁寧にご説明をしてくださった。

ロボット手術なので、お腹に、6箇所穴をあけるところ、昔、胆石により胆嚢除去した際の手術のせいで癒着があり、それを剥がさないとロボットのアームが入れられないので、それに小一時間かかったそうだ。

前立腺周辺も放射線治療による癒着があり、それを丁寧に剥がして摘出するのも大変だったそうだ。

尿管も、ややもろい感じで、くっつくのに時間がかかると思われるそうだ。

とはいえ、基本的には想定範囲内、予定していた手術内容はすべて実施できたとのこと。

とりあえず、ほっとした。