こんにちは、のえるです。
専業主婦をしていると、自分で稼いでいない分、どうしても老後資金が心配。
不安ばかり募らせても安心は得られないので、いまできる対策を、ひとつひとつ実践していくしかありません。
老後の不安と対策に関する過去記事
年金や保険、投資など、お金のこと全般に無知なのが、不安の原因の一つ。
お金にガツガツもせず、お金に怯えもせず、自分の人生に自信と責任を持って暮らしたい。
そのために、少しずつ勉強していきます。
今回は図書館で本を借りてみました。
『50歳でも間に合う 女の老後サバイバルマネープラン!』
わかりやすいタイトルに思わず手が伸びました。
「老後プアから身をかわす」というサブタイトルが頼もしい。
40代の私にも参考になりそう。
2014年出版。
データをたくさん引用して詳しく書かれています。
具体的数値の根拠が最新のものとは違うことを考慮に入れる必要がありますが、大まかな内容としては現状とのズレはそこまで大きくないと思います。
この本でまず注目しているのは、長生きすることによる貧困のリスク。
中でも、高齢女性の貧困率の高さです。
日本の場合、年収が114万円以下、月10万円以下で生活する人が、貧困にあたります。
これを踏まえると、65才以上の単身女性の2人に1人が貧困層とのこと。
たとえ結婚していても、女性の方が平均寿命が長いので、高齢になってから「単身女性」になる可能性が一般的に高い。
そうなると、半分の確率で貧困に陥るということ。
危機感を覚えますね。
本では、女性が高齢になって貧困に陥るのを防ぐため、
①老後は一人暮らしを避ける
②年金を増やして老後の生活基盤を強くする
③年金以外の貯蓄や資産を増やす
④できれば持ち家を取得する
という対策を挙げています。
事前の準備を50才から始めたとしても、年金受給まで15年ある。
貯蓄ゼロでも、15年あれば何とかなると述べています。
では、貯蓄はいくら必要なのか?
ここでこの本は、年金の大切さに触れます。
「死ぬまで給付される公的年金は、大きな貯蓄に匹敵する」
「公的年金は死ぬまで枯渇することのない貯金箱」と。
実際、高齢者の収入の7割は年金とのこと。
でも、年金ではどうしても足りないのか現状。
本では様々なデータを読み解いて、年金額や生活費などを計算した上での結論として、平均寿命まで生きた場合、夫婦世帯で1860万、女性の一人暮らしで1174万の不足が出るとしています。
逆に、リタイアするまでこの程度の金額を最低限持っていればいい。
マネー雑誌などで言われるような、老後資金1億円とかはいらないそうです。
50歳で貯蓄ゼロから始める場合、
月々の積み立てに換算すると、
夫婦で1860万を貯めるには、
月々10万3333円。
女性の一人暮らしで1174万円貯めるには、
月々6万5222円。
もともと貯蓄があれば、積み立てはもっと少なくて済む。
これで65歳以降、年金と合わせて、一人当たり月額15万程度の支出ができれば、豊かではないけど人並みの生活はできるのではないか。
そのように本には書いてあります。
これでちょっと安心しました。
平均値から算出した金額なので、人それぞれの職業やライフスタイル、生き方や価値観によって、年金額も不足額も変わってくると思いますが、だいたいの金額でも分かっていれば、やみくもにお金が足りないと不安にならなくてもいいですよね。
どんな老後にしたいのか。
今後の人生をどう過ごしたいのか。
きちんと考えることが大切なんですね。
本には、その他
・働ける限り働いて収入を得る
・年金受給を遅らせると受給額が割り増しになる制度を利用する
・優良な保険や金融商品を利用する
などの方法で老後資金を増やすことについて書かれていました。
老後資金について初めて読む本としては、とても読みやすく、初心者にやさしい本でした。
*読み終えて*
私の場合、65歳から年金をもらうとすると、あと20年は準備期間があります。
20年って、長いようで、あっという間だったりします。
今までの20年は、結婚して子供ができて、目先のことで精一杯。
目先の欲のために働いてみたり浪費したりで、気づけば貯金もなく20年経っていたという感じです。
これからの20年は、こんな風に生きていこうと思います。
・しっかり地に足をつける
…貯金する、収入を増やす、支出を減らす。
・頭を使う
…お金に関する知識を身につけて実践する。
・よく目を凝らす
…新聞やニュース、身の周りで起きていることに、より意識的になる。
生きていれば、何が起こるか分かりません。
年金受給の時期だってどうなるか分からないし、年金受給額もどうなるか分からない。
ハイパーインフレが起こって、せっかくの貯蓄の価値がなくなってしまう恐れだってある。
病気や事故で、自分や旦那に万が一のことが起こるかもしれない。
だからといって、「どうなるか分からないんだから今が良ければそれでいい」という訳にもいきません。
自分の祖母や母が老後になって困っているのを見て、本当にそう思います。
でも、老後を恐れて必要以上に備える必要もないんですね。
お金に関する知識を身につけて、コツコツ貯金や積み立てをすると同時に、モノやお金に頼らないサバイバル能力を磨いていくのも大切。
ミニマルな暮らしを楽しむことは、どんな時代にも対応できる生きる力を育てることでもあると思います。
あと、健康である努力も欠かせませんね。
健康でいれば、余計な治療費や薬代がかからないし、周りの人に心配や迷惑もかけることも減る。
体も心も健康でいられることが、何よりの安心材料なのではないでしょうか。
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では!
のえる