日常の繁忙に追い回されていると季節のいちばん良いところを見過ごしたままで時を送ってしまいがちです。

夜明け直前のまだ控え目な空気の持つ静けさに包まれていると、ふとそんなことを思い出してしまうのですよ。

陽が昇れば歩く気がしない歩道も、まだまだ休日の穏やかさが残っています。

ウォーキングより散歩が楽しい心のゆとりが在りし日の夏休みを映し出してくれているようでした。




花には水を、私にはラーメンを、と性善説を信じたくなる情景もこの時間ならではでしょう。

太陽が隠れていても夕方のそれとは全くの別物ですからね。

散歩はさらっと乾いた環境でするべきです。

写真を撮る余裕が無ければもう少し脚を伸ばす気持ちにはなれないからです。




でも世間の人達の身体機能は私より遥かに気候変動に順応しているように見えますよ。

猛暑も楽しむその感覚。

肩を落として自宅へ急ぐ私とは好対照。

私は老いぼれてしまいました。



『ふう。』と溜め息一つついた夕暮れ時。

涼しそうでしょう。。。

気分だけでも涼を感じて頂ければ幸いです。