数日経って

ランチ終了後のお昼休憩

シェフ①さん

『寛太さん、お願いがあるんだけど
業務用の店行って、こんな感じの
お玉と鉄板を磨くこんな感じのタワシ
買って来てくれないかな?』

寛太さん

『イイよ! 夕方までまだ時間あるし
今行ってくるから、店の留守番しててくれる?』

シェフ①さん

『良いですよ! ちょっと仕込み終わったら昼寝でもしてるから』

寛太さん

『じゃあ行ってきます、今日は車で来てるしね。サリーちゃんも一緒に行かない?』



ドキッ!


いや、私は1回部屋に帰って。。。


シェフ②さん

『サリーちゃんも仕事とアパートの往復でつまらないでしょう?たまには
寛太さんに付き合ってあげてよ!』


シェフ①さん

『そうだよ! 帰りにフローズンヨーグルトでもおごってもらいなね!』


こんな事で変に思われたくない。


寛太さん

『行こうよ! ね! 』

はぁ


寛太さんの車に乗って出発する

無言のサリー

寛太さん

『ねえ、この間はごめんね。』

。。。。。。


業務用のお店があるショッピングセンターに到着

車を駐車する寛太さん

ドアを開けて出ようとするサリー

寛太さん

『ねえ』

はい?

いきなり腕を掴んで
車内に引きずり込んで
キスしてくる寛太さん

チョっと! 止めてください!

『今日の夜、アパート行っていい?』


困ります


またキスしようとする

退けるサリー

早く行かないと休憩時間終わりますよ


『そうだね』



ドキドキが止まらない

このドキドキは何から来るの?

周りをキョロキョロ見る

誰か知ってる人に見られたんじゃないか?

サリーと寛太さんが一緒に居たとしても誰も変には思わない。


寛太さんはこの地域に長く住んでいるから、知り合いに偶然会う可能性は高い。

その知り合いは皆、

アケミさんと寛太さんが
遅かれ早かれ結婚すると思っている
相思相愛だと思ってる

きっとそうなんだろう。

じゃあ何で?

これが誰かに見られて
誰かに知られて

アケミさんの耳に入ったら。。

サリーは耐えられない

自分でもどうしてこうなってしまったのか分からない

ただでさえ、周りのみんなに混ざって

何事も無かったかのようにするのが

辛い。

今までの

一番年下で

一番お子様扱いされてた

つい数週間前のサリーが

自分から出てこない。


店に入ってシェフ①さんに頼まれた
物を見つけてレジへ向かう時

店内のラジオから

当時流行っていた

アトランティックスターの
♪シークレットラバーが流れる

寛太さん

『ねえ、サリーちゃん! この曲
俺達のことみたいだね! 笑』


おかしくない

全然笑えないよ、寛太さん



何処かへ行こう

違う場所へ

東海岸か、サンフランシスコか

サリーはとにかく
逃げたかった


でも誰にも相談できない

知られちゃいけない

この曲、嫌いだ



続く