親のためなら、自分が我慢すればいい。そう思って、休む間もなく動き続けていた時期がありました。でも介護は、育児と違っていつまで続くのか見通しが立ちにくいものだと知り、このままではいけないと感じるようになりました。「親のためなら」という気持ちが、いつのまにか自分を追い詰めていたのかもしれません。

 

◆すべてを背負おうとしていた自分に気づく

家族が「すべてを自分で担うこと」を目指してしまうと、日々の疲れが回復しないまま積み重なっていくようです。どこまでを自分が担い、どこから専門職やサービスに頼るかを、あらかじめ考えておくことの大切さを、私は後になって知りました。

 

◆距離を取ることは、逃げることではない

本人と一日中向き合い続けると、家族が疲れてしまうだけでなく、本人の側にも家族への依存が強まりやすくなるそうです。外出や休息の時間を意識してつくることは、本人を突き放すことではなく、長く関わり続けるための工夫なのだと、自分に言い聞かせています。本人にとっても、家族以外の人と関わる時間は、生活の刺激になっているように感じます。

 

◆いらだちも、費用の考え方も、一人で抱えない

同じことを何度も聞かれていらだちを感じても、それは性格の問題ではなく、余裕がなくなっているサインなのだと思うようにしています。家族関係が難しいと感じることも、介護費用の悩みも、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してよいのだと、少しずつ実感しています。

 

一人で抱え込まないことが、介護を続けていくための前提なのだと、今は思っています。