元の主人は酒乱でした。

お待たせしました  PARTⅡの続きからです…。


元夫は、独り言を言いながら、私を罵倒し続けている。

どうしたらいいのか?恐怖の中、布団の中で震えながら、怯えながら、じっとしていた。

これはどういうことなのか?このひとは誰なのか?あんなに物静かで、優しい人が!一体どうしたことだろう、何故?

まるでジキルとハイドのようだった。悪夢であってほしいと思い、

寝たふりをしながら、出ていけずにじっとしていると、どんどんと声が大きくなっていく。

「起きろ!出てこい!」と言わんばかりに、私を罵倒する声が激しくなっていく。

私は、錯乱状態のまま布団からでて、優しく
「おかえりなさい!」と言った。


お酒を飲んできたのに「もっと、飲みたい!」と言う。

この日が、10年戦争の幕開けの日だった。

PART Ⅳにつづく…