私の後輩に右手首の故障に悩む子がいる。


練習でも試合でも急に手首が不安定になり、それこそ自分の手が
どの方向に向いてしまってるのかも分からない状態になるらしい。
いろんな病院へ行っても原因がつかめず悶々としていると。
私も威張れないくらいたくさんの故障と今でもつき合っていて
この子の言うことは良く分かるつもりなんだけど。



私は腰椎分離症に始まり、右手首の腱鞘炎、左アキレス腱断裂、
そして右肩の脱臼。捻挫、肉離れは日常と言うような具合。

もうテニスが出来ないと思ったのは利き腕である右肩の脱臼。


最初に行った某有名大学病院で言われた言葉は一生忘れられない。


『もう選手生活はムリだと思った方が良いね。これからは左手で
やった方がいい』


頭が真っ白になったことを覚えている。



私は外的要因で肩を脱臼した。原因も分かっている。
だから悩まなかった。仕方なく受け入れることが出来た。


しかし、後輩はまったく原因が分からず急に手首が不安定になり
試合途中でも試合自体を棄権しなければならなくなる。
ペアがいてのソフトテニスだからペアにも迷惑が掛かる。
それが許せないみたいだ。



今回その原因を究明するためにMRIを撮って、私にも報告してきた。


『結果は「結局関節には問題はなく、腱鞘炎ではない」らしく
関節不安定症という故障等ではなかったから、一先ず安心しました、少しだけ。』


確かにそんな症状が出るのには必ず原因があるはずだから、シーズンも終わりだし
とことん調べたらどうかと話した。



原因が分からないままだと不安ばかりが膨れ上がり、気持ちがどんどん
下向きになっちゃうから。

本人はこのまま原因が分からないとか、テニスを諦めた方がいいとかになったら
どうすればいいんだと少しナーバスになってるようだ。


私もムリだったら左手でやればいいやと思うまでにはかなり時間が掛かった。
でも左手でも出来るんだからと思えば少しは気も紛れた。
だから後輩もそこまで思えるようになるにはきっと時間が掛かると思う。



まずは自分が前向きになれるかなれないかが鍵だと思う。



頑張って乗り越えて欲しい。


私だって乗り越えられた。