【願い事が簡単に叶ったら】
 
願い事が簡単に叶ってしまうと人はダメになってしまいます。
 
なんの苦労もなく、すべての願いが叶う、
 
その時、人はどうなるのか?
 
今日はそんな、おとぎ話です、
 
【魔法のランプを手に入れた】
ある日、私は海で不思議なランプを手に入れます。
 
もしかしたら、これは魔法のランプかもしれない。
 
そう思うとこすってみずにはいられません。
 
【ランプをこすってみると・・】
 
やはりというか、それしかないからわかっていたというか、
 
ランプからは精霊がでてきました。
 
そして言います。
 
「どんな願い事も三つだけ叶えてあげます」
 
【これを言ってみたかった】
 
日ごろの妄想や訓練の成果で、このような事態は想定済みです。
いうべきセリフは一つしかありません。
 
しかし、この願いはさすがにタイミング次第では断られてしまうかもしれない。
 
そう思った私は、勢い任せで有無を言わせない覚悟をもってこう言いました。
 
「願い事の数を10000個にしてくれ」
 
どうなる?
 
どうなるんだ??
 
「承知しました」
 
精霊からは事務的な返事のみ
なんと今から10000個の願いが叶い放題です。
 
【どんなことを願うのか】
そうなると、私の人生お遊びはこれまでとばかりに
あらんかぎりの欲望を言い放題です。
 
・自宅を豪邸にする
・水木一郎に会いたい
・信号を青にしてくれ
・電車で座れるようにしてくれ
・毎月大金が舞い込むようにしてくれ
・英語をペラペラにしてくれ
・野菜を値下げしてくれ
などなど
 
【すべての願い事が叶う】
 
夢のような状態は続きます。
 
どんな大きな欲望もくだらない欲望でも
 
精霊にお願いすれば叶ってしまいます。
 
そうなるとだんだん私は飽きてきます。
 
欲しいものはすべて手に入りました。
 
だんだん自分の生きている意味が分からなくなってきました。
 
【最後の願い】
すでに3000個の願い事を叶えてもらいました。
残り7000個の願いが残っています。
 
もはやあえて願うようなことは何もありません。
ですが、精霊は願い事を求めてきます。
 
すっかり毎日の暮らしに張り合いをなくした私は最後に生きがいを求めます。
 
「もう願い事はない。残りの7000個の願い事すべてを使って、生きがいを与えて欲しい」
そんなことを願うようになりました。
 
【自分は何のために生きているのか?】
それはもう、充実感、達成感、満足感を味わい
幸せに生きるためです。
 
そのために願い事は人に与えてもらっていけなかったのです。
最後の願い事によって、
今私には7000個のありとあらゆる逆境や、試練が続けざまに襲ってきます。
それらを乗り越えて、今を生き抜いていくのが私の誇りです。
 
【なんだこの話は】
 
今日のおとぎ話は私が大好き漫画家の
島本和彦先生のお話しを疑似体験として書いてみました。
願い事が簡単に叶う状態になると人はダメになってしまう。
これを漫画で伝えてくれているのが「霊界トトカルチョ」です。
もう一つ「敵に勝つより己に勝て」が面白いです。
古い本になってしまいましたが、アマゾンなどで簡単に手に入ります。
一度読んで欲しい漫画です。
熱血漫画家といわれる島本先生の作風の一端が垣間見れます。
そして、この漫画を読むことは意外と大きな学びになるでしょう。