【ホメることの力】
人間関係において、人を褒めるというのは相手の関係を抜群に良くしてくれます。
しかし、上手に褒めることが出来ないと、うまくいきません。
相手の反応が悪かったときは、相手との価値観のレベルが合っていないことが多いです。
どの価値観のレベルで話をするのかというのが、会話においての極意なのです。
たとえを紹介いたしますので、ご覧ください。
環境レベルの話「あなたの環境は素晴らしいですね」
行動レベルの話「あなたの行動は素晴らしいですね」
能力レベルの話「あなたの能力は素晴らしいですね」
価値観レベルの話「あなたの価値観は素晴らしいですね」
使命感レベルの話「あなたの使命感は素晴らしいですね」
自分が言われたとしたらどれが一番うれしいでしょうか?
おそらくは使命感レベルで褒められた場合が一番うれしかったはずです。
話しが合わないのも5段階のレベルが低いことが問題です。
趣味でも、仕事でも、低いレベルで話していると纏まらず、けんかになることさえあります。
環境レベルで話していると会話は難しいです。
サッカー好きな人と野球好きな人が、環境レベルで話していると決して纏まりません。
そういうときは、「なぜそれを始めたんですか?」という聞き方をしてみてください。
これを繰り返していくと抽象度が上がります。
最終的に使命感や価値観のレベルの話になるため、そこではじめてくわしい話をします。
実際にこの二人に話を聞いてみたことがあるのですが、環境レベルの話をしているときには、お互いのスポーツの素晴らしさの話になって、一触即発の空気でした。
しかし、抽象度をあげて、なぜそれをやっているのかという話になったときには、共通点が見つかりました。二人とも始めたきっかけがプロ選手がカッコよくて、自分も同じようになっていきたいとおもったことでした。
こうなると話は合うものです。
他にも同じ話をしているようで、話がかみ合わないこともあります。
世界一周旅行に行きたい人が二人いたら、それぞれのイメージする世界一周旅行があります。
ある人は、アジアの遺跡などを回りたいかもしれません。
もう一人は、ヨーロッパ圏を巡りたいかもしれません。
このままではお互いの話が合いません。
環境レベルの話をしているからです。
なんで、世界一周旅行に行きたいのかを聞いてみてください。
おいしいものが食べたくて、ヨーロッパ圏に行きたい人であれば、アジアのおいしいものを紹介したら、行ってみたくなるかもしれません。
歴史や異文化に触れたくて、アジアに行きたい人であれば、ヨーロッパにも歴史的建造物があることを紹介すれば、見たくなるかもしれません。
相手との価値観を理解して、そこに合わせる話をすることは会話の秘訣です。
相手の価値観を一度掴んだら忘れないことです。
会話で不快感を与えたり、失言で怒らせることが劇的に減ります。