良いことをすると良い結果がある。
悪には必ず報いがある。
 
良いことをしても、悪いことをしても、
我々の行動は必ず自分に返ってきます。
 
どうせならば良いことをして、
自分にも良いことが返って来るような生き方が
おススメです。
 
私自身もそうなりたいと願って、わずかな良心を振り絞り心の闇や、邪念と闘っています。
 
そんな未熟の極みである私が尊敬し、目標としているのが「花咲かじいさん」です。
 
花咲かじいさんが、物語中にどう呼ばれているかご存知ですか?
 
正直じいさんです。
 
果たして日ごろどんな生活をしているのでしょうか?
 
花咲かじいさんが何かするたびに、必ず大きな幸運が訪れました。
 
良いことをすれば良いことが返って来るという世の中の仕組み上、
 
正直じいさんは名前以上に、日ごろに模範的、善人行動をしているとしか思えません。
 
果たしてどんな「良いこと」をしていたのでしょうか!!
 
一口に「良いこと」と言っても4種類あります。
今回は徳(良い事)について話したいと思います。
良いことをすることを徳といいます。
人に善意を向けて良いことをした人は、周囲の人に慕われて幸せになっていきます。
しかし、これは正しい取り組みで、徳を積んだ場合のみです。
徳には陰徳(いんとく)と陽徳(ようとく)、上徳(じょうとく)、下徳(かとく)の4種類があります。
上徳と下徳では、上徳の方が素晴らしいものと言われます。
上徳とは、いいことをしようと思わないで相手の為を思って自然と出来た徳です。
下徳はいいことをしようとした、あるいは下心があったなどの場合の徳です。
おとぎ話でたとえると、上徳は正直じいさんの行動。
下徳は、いじわるじいさんの行動です。
花咲かじいさんの二人の行動をご存知でしょうか?
1 犬の指示した場所を掘る
2 臼(うす)で餅をつく
3 灰をまいた
大きくこの三つですが、正直じいさんは何をやっても幸運に恵まれたのに対して、いじわるじいさんは何をしても不幸になりました。
ここには二人の日頃の行動や行いも反映していたのですが、もう一つ、正直じいさんがやったことを同じことを、いじわるじいさんは、欲に目がくらんだ、下心でやっていたのが大きな差になって影響を与えています。
いいことをして徳を高めたければ、下心のない状態で徳積みが出来るようにならないといけません。
最初からは難しいですが、徐々に上徳に近づける努力が必要で尊いです。
次回は正直じいさんといじわるじいさんの日頃の行いを比較して、陽徳、陰徳を解説します。