【継続をやめたら力が失われる?】
前回のお話しで家の手伝いでも3年間続けることで、
陸上日本一になれました。
本当に関係があるのか?と考える方もまだまだいると思います。
そういった方のためにもう一つの例を紹介しましょう。
その女子生徒は、家の手伝いにお風呂掃除を選びました。
原田先生の指導の通りに、毎日の練習と、
お風呂掃除をかかさず行い
陸上の成績はどんどん伸びていきました。
大会が近づくころには、原田先生の評価も高く
「この生徒なら間違いなく日本一になる」
という評判の選手でした。
しかし結果は、惨敗でした。
このとき最も取り乱したのは、誰であろう
原田先生です。
「お前が負けるはずがない、
私の指導に間違いがあったなら、直したいから
教えてくれ」
すると、女生徒は泣き崩れたといいます。
女子生徒は優勝候補として、あまりに優秀でした。
周りからも実力を認められて、優勝間違いなしの評判もあり、
本人もそのことをよく理解していました。
女子生徒は、「私は必ず勝つ」と確信したあまり
大会前の一週間、毎日していた風呂掃除をさぼっていたことを
話してくれました。
これは潜在意識が、女子生徒自身の行動を見ていたのでしょう。
さぼっていた自分は勝利にふさわしくないとして、潜在意識の
ストップがかかったのかもしれません。
皮肉なことにこの敗北が、原田先生の理論を証明することになりました。
どんな小さなことでも三年間やりつづければ、不思議な力が宿ります。
潜在意識も力を貸してくれるようになるのです。
三年の修行が大事、ということは、剣豪宮本武蔵もよくわかって
いたようです。
宮本武蔵の著書「五輪の書」にはこうあります。
「1000日の修行を鍛という、10000日の修行を錬という
合わせて鍛錬である」
1000日というと約三年です。
今日から1000日後の日付を確認してみてください・
あなたが1000日続けることができれば、それまでとは
全く違う世界にいくことができます。
そして、何よりも大きな違いは、潜在意識があなたを
認めてくれるようになります。
こうなると、あなたの願望達成はたやすくなります。
さらに一度この体験をしておくと、次から
何をやっても三年続ければモノにできるという
実感が生まれます。
ちょっとやそっとではくじけない
鋼の意思や、行動力には源泉となる力が
あったのです。
この力をすでに持っている人はいいのですが、
もし、まだ持っていないのであれば、
人生のより早い段階で身に着けておくべきでしょう。