
「トンマッコルへようこそ」
って映画を見た。
タイトルであるトンマッコルとは“子どものように純粋な村”という意味の架空の村名。
村人たちはいつも笑顔で暮らし、自給自足を実践し、決して争うことのない
平和な生活を送っている。そんな物語の舞台は1950年代。
朝鮮戦争の真っ只中、連合軍、韓国軍、人民軍の、相容れない3組の兵士たちが、
ひょんなことからこの世のユートピア“トンマッコル”に迷いこんでしまう。
最初は敵意をむきだしにしてにらみ合いを続ける彼らだが、憎み合うことの
バカバカしさを教えてくれたのは、穏やかなトンマッコルの村民たち。
やがて兵士たちは歌いながら村民たちと一緒にジャガイモを収穫し、気分転換に
草原でソリを楽しみ、お祭りで大いに騒ぐのであった。
そんな人間本来の姿である心豊かな生活が送れるようになっていく、
誰もが憎み合うことを忘れ、大切な絆や心を取り戻していける癒しの村。
それが、トンマッコル。Welcome to Dongmakgol!! トンマッコルへようこそ!!
(YAHOO!映画より)
**********以下、ネタバレ注意******************
心あたたまる、人間らしい映画でした。
朝鮮戦争戦時下の話。
敵同士である人民軍、連合軍の逃げ延びた兵士達が
トンマッコルという村にそれぞれ辿りつく。
敵対する兵士達は、村民達を巻き込んで牽制し合うのだが、
山奥で独自の文化を持ち暮らす村民達は、鉄砲を突きつけられても
それが何だかわからず、「なんか棒をつけてくるよ、この人・・・」と
誰も驚かない。
むしろ手榴弾のピンを村民が勝手に抜いちゃって、兵士達が慌てる・・・などなど
話にならない村民達を相手に、拍子抜けする兵士達はどんどん村の暮らしに
溶け込み、やがて心が通じ合うようになる。
その経過が、コメディータッチで笑いが多く、かなり癒されました。
そんな時に、村が戦場と化す危機が!!
兵士達は自分達の立場なんてもはや関係ない。
それぞれの立場を捨て、村を守るべく力を合わせて立ち上がった。
戦争が背景にはあるけれど、戦争の恐ろしさってことよりも、
人は分かり合えるってことをメッセージとして強く感じました。
映画鑑賞後、チラシに写る村民と兵士達の笑顔を見直した時、
笑顔で平和に暮らそうよ!と心の底から思ったなぁ。
戦争ほどバカなものはない。
「勝手に何してくれてんねん!アホか」って感じ。
幻想的な森の奥で、ひっそり平和に暮らす村のお話。
まるでおとぎ話のようでした。