夜8時頃、会社帰りのワタシはテクテク家路を歩いていた。
すると、前方1時の方向に、人影が!!!
溝の中でなにか動いている。
(ホームレスが何か拾ってるのかな?)
と思い、通り過ぎようとしたが、
何かを探している様子はなく、老人がただ溝の中で止まっている。
ワタシ「大丈夫ですか??」
オジイ「いや、落ちてもてなぁ~、すみません」
腰を打った様で、抱きかかえて溝から出してあげたはいいが、
オジイは一向にその場から動かない。
道を教えてあげると、方向が同じだったので少し並んで歩いたが
オジイ、なぜか溝に吸い寄せられるように脇へ脇へ歩いていく。
ワタシ「オジイチャン、また溝にはまるよ!こっちこっち」
っていうのを3回ぐらい繰り返した時に、ハッと気づく。
眼球が薄っすら白かった。白内障だ。
家の住所を聞くも少し離れており、腰を打ったオジイを歩いて
送るには距離がある。私は車の免許がないから送ってあげられない。
家族の電話番号を聞くも覚えておらず、
少し一緒に歩いたが、大きい道路を渡るのは危ないと判断し、
警察を呼ぶことにした。
ワタシ「オジイチャン、大きい道路危ないし警察呼ぶね??」
オジイ「悪いなぁ。この間も息子が警察のお世話になったばっかりや」
早速、警察に電話し、近くの公園で待ち合わせることにした。
溝に向かって歩くオジイの手を引き、
軌道修正しながらゆっくり公園へ向かう。
警察を待つ間、ベンチに座って世間話をしていた。
オジイ「息子が無職でな~、35才になるねんけどな」
日本の不景気を実感しつつ、
(そういやさっき、息子さん警察にお世話になったって言ってたなぁ)など
ワタシの中でダメ息子像が膨らんでいく中、
オジイ「オネエチャンみたいな人が嫁に来てくれたら嬉しいねんけどなぁ」
ワタシ「アハハハハハハハハ・・・・・」
無理です。35歳無職で警察のお世話に最近なった息子は無理です。
とは言えず、笑ってごまかした。
ナイスタイミングで警察が到着。
オジイに住所、名前、怪我の具合を聞いている。
オジイにひとしきり質問した後、警察官はワタシの方に向き直り、
警察官「ほな、おくさんの名前と住所も教えて」
耳を疑った!お、お、おくさん・・・・・???
おくさんって、おくさん??
まさか、おくさん????
映画館でアルバイトをしていた20歳の春、
「ドラえもん」を見に来た子供に「おばちゃん」と呼ばれて以来の
衝撃だった。
でも、あの時は右も左もわかっちゃいない、お子ちゃまだ。
まだ人間の完全体じゃないから、多少のミスも仕方ない。
でも、今回は大人の警察官なのだ。
どちらかというと、威厳がなく、普段学生と間違われがちだったので、
完全に油断していた。
おくさんって、おいおっさん!!→警官
どういう人に使う言葉なの??
まだ、誰の大奥にも入っておりませぬが、なにか??
暗がりだったとはいえ、ちょっとピンチ!
前髪切ろっかなぁ~
オジイチャンを無事引渡し、家に帰り、
記憶を抹消すべくバラエティ番組をはしごする。
悲しい時は、バラエティに限る。
2時間後ぐらいに電話のベルが・・・
「○○警察の△△です。さっきのオジイチャン無事に送り届けたんで
ご協力ありがとうございました。」
ワタシ「どうもご丁寧に、ご苦労様でした。」
オジイ・・・もう一人で出歩くんじゃあないわよ~
よかったよかった。
律儀なおまわりさん、報告どうもありがとう。
でも、あんたの「おくさん」発言のせいで、
回復するためのバラエティ番組観賞時間は計3時間を要したよ。
おつかれ、ワタシ!
すると、前方1時の方向に、人影が!!!
溝の中でなにか動いている。
(ホームレスが何か拾ってるのかな?)
と思い、通り過ぎようとしたが、
何かを探している様子はなく、老人がただ溝の中で止まっている。
ワタシ「大丈夫ですか??」
オジイ「いや、落ちてもてなぁ~、すみません」
腰を打った様で、抱きかかえて溝から出してあげたはいいが、
オジイは一向にその場から動かない。
道を教えてあげると、方向が同じだったので少し並んで歩いたが
オジイ、なぜか溝に吸い寄せられるように脇へ脇へ歩いていく。
ワタシ「オジイチャン、また溝にはまるよ!こっちこっち」
っていうのを3回ぐらい繰り返した時に、ハッと気づく。
眼球が薄っすら白かった。白内障だ。
家の住所を聞くも少し離れており、腰を打ったオジイを歩いて
送るには距離がある。私は車の免許がないから送ってあげられない。
家族の電話番号を聞くも覚えておらず、
少し一緒に歩いたが、大きい道路を渡るのは危ないと判断し、
警察を呼ぶことにした。
ワタシ「オジイチャン、大きい道路危ないし警察呼ぶね??」
オジイ「悪いなぁ。この間も息子が警察のお世話になったばっかりや」
早速、警察に電話し、近くの公園で待ち合わせることにした。
溝に向かって歩くオジイの手を引き、
軌道修正しながらゆっくり公園へ向かう。
警察を待つ間、ベンチに座って世間話をしていた。
オジイ「息子が無職でな~、35才になるねんけどな」
日本の不景気を実感しつつ、
(そういやさっき、息子さん警察にお世話になったって言ってたなぁ)など
ワタシの中でダメ息子像が膨らんでいく中、
オジイ「オネエチャンみたいな人が嫁に来てくれたら嬉しいねんけどなぁ」
ワタシ「アハハハハハハハハ・・・・・」
無理です。35歳無職で警察のお世話に最近なった息子は無理です。
とは言えず、笑ってごまかした。
ナイスタイミングで警察が到着。
オジイに住所、名前、怪我の具合を聞いている。
オジイにひとしきり質問した後、警察官はワタシの方に向き直り、
警察官「ほな、おくさんの名前と住所も教えて」
耳を疑った!お、お、おくさん・・・・・???
おくさんって、おくさん??
まさか、おくさん????
映画館でアルバイトをしていた20歳の春、
「ドラえもん」を見に来た子供に「おばちゃん」と呼ばれて以来の
衝撃だった。
でも、あの時は右も左もわかっちゃいない、お子ちゃまだ。
まだ人間の完全体じゃないから、多少のミスも仕方ない。
でも、今回は大人の警察官なのだ。
どちらかというと、威厳がなく、普段学生と間違われがちだったので、
完全に油断していた。
おくさんって、おいおっさん!!→警官
どういう人に使う言葉なの??
まだ、誰の大奥にも入っておりませぬが、なにか??
暗がりだったとはいえ、ちょっとピンチ!
前髪切ろっかなぁ~
オジイチャンを無事引渡し、家に帰り、
記憶を抹消すべくバラエティ番組をはしごする。
悲しい時は、バラエティに限る。
2時間後ぐらいに電話のベルが・・・
「○○警察の△△です。さっきのオジイチャン無事に送り届けたんで
ご協力ありがとうございました。」
ワタシ「どうもご丁寧に、ご苦労様でした。」
オジイ・・・もう一人で出歩くんじゃあないわよ~
よかったよかった。
律儀なおまわりさん、報告どうもありがとう。
でも、あんたの「おくさん」発言のせいで、
回復するためのバラエティ番組観賞時間は計3時間を要したよ。
おつかれ、ワタシ!