「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」

って映画を見た。


大阪で生まれ育った映像作家ヤン・ヨンヒが、
自身の家族を10年間にわたって追い続けたドキュメンタリー。
愛しい人たちが暮らすその地には、どうしても受け入れられないシステムがある。
30数年前、朝鮮総聯の幹部である父は、日本で生まれ育った3人の兄たちを、
彼らが見たこともない「祖国」に送った。
下町人情あふれる大阪の路上で、金日成賛歌が流れる万景峰号の中で、
兄の家族が生活するピョンヤンのアパートで、
真っ正面から父にカメラは向けられる…。               
                       (チラシより)


この朝鮮総連幹部のお父さんのキャラがいい!
どこにでもいるカワイイ大阪のおっちゃんなのだ。

でも、「将軍様万歳!」しちゃうご両親。
大切な息子3人を北朝鮮へ送っちゃうご両親。
日本で生まれ育った娘は、両親の思想に違和感を覚えながらも
その違和感を発言することは許されない。

朝鮮総連の幹部っていうと、正直、胡散臭かった。
でも、蓋を開けてみると、気のいいおじちゃんだ。
家族思いの優しい映画。

思想は違えど、同じ人間同士。
志を持って生きることは、良くも悪くも有意義な人生だと思う。
でも、自分と志が違うからといって、
相手が心を持つ人間だってことを忘れてはいけない。
どんな肌の人、どんな国の人だって、同じ痛みで泣き、同じ喜びで笑うと思う。
お互いに相手を認めた上で、折り合いをつけていけたらいいのになぁ。

と思うけど、甘すぎる??やっぱり???
その折り合いが難しいんだよね。

なにはともあれ、この監督にしか撮れない映画。
この監督だからこそ、説得力を持つ映画。
最後は、思想云々関係なく、どこにでもある家族の
涙なくしては見れない話でした。


なんか小学生の感想文になってしまいました。
とにかくオススメ!