ワット・ポーの涅槃仏

広い敷地の入り口あたりに、この涅槃仏がいる建物がある。
写真だとよくわからないかもしれないが建物の中は狭い。
デカい横たわったお釈迦様がドーンといて、
その周りを下々の観光客が通る。

もちろん土足厳禁。
アジアの宗教的建物は、土足厳禁が結構多い。
靴を入り口で預けることもあれば、
その辺に盗まれるのを覚悟で脱ぎ置くこともある。

インドでは靴を預けるのにお金を取ることもある。
しかも、「本当にお前は関係者なんか!?」という
ただの通りすがりっぽい怪しい青年に
靴置き代を要求されることもしばしば。
しかも、5ルピー(13円ぐらい)とか言った日には
怪しさ倍増だ。
靴置き代の相場は、50パイサ(1円ちょいぐらい)。

「神様はオマエを見てるぞ!!」

神聖な建物の入り口で何度ケンカしたことか・・・

タイで、そんなアホらしいトラブルは無かった。
とはいえ、詐欺事件の話はよく聞くけど、
それはまた別の話。

話がそれたけど、
そのワット・ポーの涅槃仏を見るべく建物へ向かう。

すると、外国人専用靴置き場と現地人専用靴置き場がある。
外国人専用の方は混み混みだ。
白人がウジャウジャ並んでる。

同じアジア人。ワタシだって仏教徒っちゃあ仏教徒だ。
思い切って、現地人専用へ何食わぬ顔で靴を置く。

しめしめ・・・とタイ人を装い中に入る。
横たわったお釈迦様はかなりデカい。

目を見ていて、ふと思う。

「神様はオマエを見てるぞ!!」


ちゃんと並べばよかった・・・
些細なことだけど、すごく気になってくる。

うーむ。どうしよ、どうしよ・・・

そこで、
入り口に引き返し、外国人専用の方へ並んで
靴を入れ直し、再入場した。

入り口のタイ人靴置き場係のオジサンは
「何やってんだ??」って顔でワタシの動向を見ていた。
タイ人専用靴置き場に何食わぬ顔で置いた時よりも
明らかに不審者度はアップしていたが、気にしない。

なんて小心者なんだと、
情けない気がしないでもない。