「ダライ・ラマの般若心経」

って映画を観た。
マニアックな作品ばかり扱う映画館で
午前中の1回しか上映しないという。
しかも、上映期間は1週間。

平日の朝9時、友達のアッシーと駅で集合し
寝起きでノーメイク、テンションの低い中
3つ隣の駅まで行く。

その映画館は、
ピンクなお店が点在するエリアの中にあるビルの6階。
エレベーターを待っていると、頭に蝶々をあしらった
ダサい飾りをつけた怪しい女の人がいた。
エレベーターに乗り込み、6階に着いた時、
たまたまワタシがボタン側に立っていたので
「開」ボタンを押し、全員が出るのを待っていると
蝶々飾りの怪しい人が、めちゃめちゃ爽やかに

「どうもありがとうございますっ!」

と、深々とお辞儀をしながら出て行った。
たいした事してないんだけど、爽やかにお礼言われると
(いい事した)って気になる。

しかも、蝶々の飾りとかつけてる怪しげな人から、
こんな爽やかな挨拶をもらえるなんて、予想外だ。
失礼ながら、マイナスからのスタートだったので、
ワタシの中で、彼女の好感度はうなぎ上りだ。
素敵な出会いにちょっとテンションが上がる。

場内が暗くなり、予告が始まる。
「死者の書」という人形劇だ。
人形劇とは、これまたマニアックな・・・

と思っていたら、いきなり本編上映開始。

(えっ!?予告ひとつだけなん!!)

と、ちょっとダメージを受けつつも、
キレイなチベット文化圏の景色がどんどん写る。

映画を説明すると、
ダライ・ラマに般若心経を教えてもらうって内容。
インタビュー形式で、物語ではない。

「般若心経の意味を理解せず唱えても効果はあるのか?」
「空とは?」
「無とは?」

とか、そんな質問にダライ・ラマがサクサク英語で
答えていく。

途中、字幕が切り替わるのが早すぎて
「えっ!今の全部読めてない」ってのが2回ぐらい。

集中力が散漫で、別のことを考えてしまい
「あれ!?今のちゃんと聞いてなかった」ってのが3回ぐらい。

ダライ・ラマの教えが難しくて
「え、ちょっともう1回言ってくれへん!?」ってのが1回ぐらい。

というわけで、
観賞後、般若心経への謎が残った。
中途半端にちゃんと観てたから、気になって仕方ない。

アッシーに聞くも、ワタシより理解していたものの
やはり謎は残っている。

というわけで、
図書館へ行って調べることにした。

「平日の真っ昼間から、般若心経を調べに図書館行ってる
 場合ちゃうやんな~。そんなんどうでもいいから、
 ハローワーク行けって感じやんな。」

と、自虐気味な話をしつつ図書館へ向かう。
アッシーも、仕事を辞めてアメリカへ行き、最近帰ってきた
ワタシと似たもの同士な失業中の身だ。

図書館に入るや否や、いきなり散り散りに別れ
1時間半ぐらい、たいして話もせず、各自、本を見ていた。

ワタシは、結局、関係ない本ばかり見て
謎は謎のまま残り、アッシーもいろいろ調べてはいたけど
結局、謎は謎のまま残っている模様。

やっぱ、おとなしく2人揃ってハローワーク行った方が
有益だったかな?


PS だれか「無」の意味わかる人いませんかー?