
このキラびやかなオネエチャンたちは
カーストの頂点に未だ君臨するブラーマンの娘。
年の頃は、たぶん15~16才くらいだと思う。
法律レベルでカースト制度は無くなったとはいえ、
人々の心には根強く残っている。
カーストは大きく4つに分けられ、
さらにその4つの中でも、数えられないほど細分化される。
ガンジーが「神の子」と呼んだ不可触民はアウトカーストだ。
また、カーストが高い=金持ちでは決して無い。
昔からあったのか、時代の流れで変わったのかはわからないけど、
従業員の方がオーナーよりハイカーストな場合もある。
「カーストが高く貧乏」と「カーストが低く金持ち」
どっちがいい?とインド人に聞くと、
だいたい「カーストが高く貧乏」を選ぶ。
でも、中には「このカーストが大好きだ」と言う人もいた。
その人は、別にハイカーストなわけじゃない。
数年前から、ずーっと乳飲み子を抱えて物乞いしてる
不可触民がいる。そんな子供ポンポン生むわけない。
誰かに子供を借りて、更なる同情を買おうとガンバってるんだろう。
それぞれ生きるために大変なことはたくさんあると思う。
でも、それは「カルマ」だと、環境を受け入れている。
インド人は、よくしゃべり、よく笑う。
そんなにがんばって働くわけではない。
みんなチャイばっか飲んで、サボってるし。
労働時間は日本の方がはるかに上だろう。
でも、なんとなく人生はがんばってる気がした。