ワタシのゲストハウスには、従業員ではないけど
よくフロントに寝ている少年がいる。
名前は、アミット(だったと思う)。
彼は、ポストカードやヘナを観光客に売って
生活している。
宿に戻った時、アミットがフロントのテレビで
映画を見ていた。
その映画は、数年前に大ヒットを飛ばしたという
「クチュクチュホタヘ」。
見たことがなかったので、一緒に見ることにした。
30分ぐらい経った時、
「チャイ飲む?」と聞いてきた。
ワタシが払うからと、財布を出すも、お金を受け取らず、
ミルクチャイとレモンチャイをふたつ持って
帰ってきた。
なんて気が利く子なんだと感心しつつ、
また映画に集中する。
配線が悪いのか、だんだんテレビの画像が悪くなってきた。
「テレビ直していい?」とワタシに聞いてから、
テレビの後ろをいじり始めた。
「感電したあかんで。気をつけや~。」と言い
テレビの画像を見守っていると、画像がクリアになった。
「これで大丈夫?」とアジット。
「ありがとう!」とワタシ。
また、映画に集中する。
今度は、蚊がいっぱい寄ってきた。
「モスキートすごいね~」と、蚊に刺された痕を見せていると、
「こんな蚊がいっぱいでどうやって寝ろっての?
ホントいつも大変なんだよ。」と、ボヤきはじめた。
ワタシは「蚊取り線香使ったらイッパツやで~。」と
何も考えず答えてしまった。
蚊取り線香を毎日焚くなんて、そんなお金
貧しい彼には無理な話だ。
「ごめんね。」って謝るのも違う気がしたし、
そのまま何も言えず、黙るしかなかった。
彼がワタシのアホ発言をどう思ったかはわからないが、
少しの沈黙の後、
ワタシの方に寄ってきた蚊をパチッとたたき、
蚊を殺した手をワタシの服で拭くフリをし、
ニコっと笑った。
よくフロントに寝ている少年がいる。
名前は、アミット(だったと思う)。
彼は、ポストカードやヘナを観光客に売って
生活している。
宿に戻った時、アミットがフロントのテレビで
映画を見ていた。
その映画は、数年前に大ヒットを飛ばしたという
「クチュクチュホタヘ」。
見たことがなかったので、一緒に見ることにした。
30分ぐらい経った時、
「チャイ飲む?」と聞いてきた。
ワタシが払うからと、財布を出すも、お金を受け取らず、
ミルクチャイとレモンチャイをふたつ持って
帰ってきた。
なんて気が利く子なんだと感心しつつ、
また映画に集中する。
配線が悪いのか、だんだんテレビの画像が悪くなってきた。
「テレビ直していい?」とワタシに聞いてから、
テレビの後ろをいじり始めた。
「感電したあかんで。気をつけや~。」と言い
テレビの画像を見守っていると、画像がクリアになった。
「これで大丈夫?」とアジット。
「ありがとう!」とワタシ。
また、映画に集中する。
今度は、蚊がいっぱい寄ってきた。
「モスキートすごいね~」と、蚊に刺された痕を見せていると、
「こんな蚊がいっぱいでどうやって寝ろっての?
ホントいつも大変なんだよ。」と、ボヤきはじめた。
ワタシは「蚊取り線香使ったらイッパツやで~。」と
何も考えず答えてしまった。
蚊取り線香を毎日焚くなんて、そんなお金
貧しい彼には無理な話だ。
「ごめんね。」って謝るのも違う気がしたし、
そのまま何も言えず、黙るしかなかった。
彼がワタシのアホ発言をどう思ったかはわからないが、
少しの沈黙の後、
ワタシの方に寄ってきた蚊をパチッとたたき、
蚊を殺した手をワタシの服で拭くフリをし、
ニコっと笑った。