学問と芸術の神様

インドには沢山の神様がいる。
でも、他の宗教とは雰囲気がなんか違う・・・。
神様ポスターや、神様ブロマイド、神様シールなど
アイドルやヒーローっぽいグッズがわんさか売っている。

そんな神様の中のひとり・サラサーティの祭が
今バラナシでアツく盛り上がっている。

サラサーティとは、学問や芸術の神様なので、
小規模では、各家庭や、学校、個人スクール等、ブラーマンが
家庭をまわりお祈りの儀式をする。
大規模では、各地域に転々とテントを張り(町内会みたいなもんかな)、
サラサーティのでかい像を奉る。
一定期間奉ると、像をトラックやリキシャに乗せ、
インドの歌謡曲を爆音で流し、インド人達が踊り狂いながら
ガンジス河へ像を運び、ボートで中腹まで行き、流すのだ。

それが、朝から夜中まで時間は関係ない。
夜中だって、昼と変わらず爆音なのだ。
新米花火師の作った失敗作のような、打ち上げ花火まで
上がっちゃう始末。
そして、酔ったサラリーマンがネクタイを頭に巻くみたいな感じに
赤やオレンジの布を巻き、腰を振りまくったアホが
ダサい踊りをギャーギャー言いながら踊りまくっている。
サラサーティは学問と芸術の神様なのに、
アホでダサいやつらばっかりなのが悲劇だ。

祭りだから仕方ないかもしれないけど、
一部の人以外、夜はみんな寝ています。

バン！！！！

ありえない爆音で目が覚める。
銃声なのか、爆竹なのか？？
かなりビクッとする衝撃音だ。
誰か死んだかも・・・


っていうか、全員死ね。