その日、ワタシは友達と2人、近所のファミレスでお茶をしていた。
いつも通り、たわいもない話で盛り上がっていた時のことである。

ワタシ達の2つ後ろのテーブルに、どっかで見た顔があった。

ん?だれだっけ???
なんか知ってる・・・

一瞬わからなかったが、すぐ判明した。

元カレだ。

4年ぶりに会ったその人は、少し痩せていた。
そして、彼の家族と、彼女らしき女の人と一緒だった。

結婚したのかな~、とぼんやり思いつつも
目の前に座るワタシの友達には何も告げず、
何も無かったかのような態度で変わらず会話を続ける。

焦りもショックも何もない。
ただ、久しぶりだなぁと思うだけ。


ふと、
話しかけようかな。と考える。


でも、待て待て・・・
ワタシは4年前のワタシじゃないし、
彼だって4年も経てば変わるだろう。
その上、彼女らしきオンナもいるのだ。

当たり障りのない、つまらない言葉を交わすぐらいなら、
話さない方がいい。

懐かしく思い出せる楽しい記憶に、
未来のない、つまらない現実は不要だ。


友達とひとしきり話した後、ワタシが、先に店を出た。



うわー、なんかすごい甘酸っぺーなぁ