人が人生の最後を迎えるときに、大抵は家族に見守られながら旅立つことを望むものです。家族も最期の姿を傍で見届けたいものです。先日、弊社が他社とコラ
ボで開発した高齢者向け「見守りシステム」を導入されたお客様から感謝のお言葉を頂きました。「お蔭さまで家族の死に目に間に合いました」と。
実はこのシステムは、寝ている方の心拍に異常が発生したら即座に移動体端末へ緊急警報を知らせる仕組みのシステムです。心拍停止や心筋梗塞などの症状は発覚した時の経過時間が人の運命を極める場合があります。後遺症も手術までの時間が鍵となる場合が多いといわれています。
以前、私も心筋梗塞に見舞われた方を目の前にして、救急車が到着するまでまだ温かい身体を懸命に人工呼吸で救おうとしたことがあります。今のように
「AED」が設置されていたならば、ひょっとすると命が救われたかもしれません。健常者の場合、どこで倒れたかを発見するまで時間を要しますので、救命が
可能かどうかはその時次第だと思われます。
弊社の「見守りシステム」が人の命の尊厳に少しでも役立てれば幸いです。人生の最後は家族で見守りながら送りたいものです。日本中のご家族が幸せに肉親の最期を見送ることが出来るような製品開発を目指して生きたいと思います。