中国情勢 | 天草凛太郎のブログ

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人の幸福や不幸は予想のしようがない、だから未知なる人生は面白いし、夢も描ける。

今から24年前の6月4日に中国で天安門事件が起き、学生デモが政府により鎮圧され、多くの学生が死亡した。かつて日本でも学生運動が盛んな時期があっ た。その時は過激派という一部の思想に凝り固まった学生の団体が、常軌を逸した行動によって世間を騒がせたように覚えている。当時学生運動に参加して今は 立派な社会人として人間的に成長した人も多い。


翻って中国の天安門事件はどうだろうか。私も事件の発端や実態を知らないので偉そうなことは言えないのだが、完全な民主化運動の弾圧だったように覚えてい る。中国の権力争いの渦中に起きた事件だった。当時の最高実力者は鄧小平であったが、共産党一党支配を揺るがす事態に最期は政治が武力でもって運動を鎮圧 したようである。


日本も戦後処理を自らの手でせずに今日まで隠蔽され続けてきたが、中国も世界第二位の経済大国になったのだから、大人の行動として過去の反省も踏まえて、 天安門事件をもう一度振り返ったほうがいいと私は思う。しかし、それが近体制になっても改革がなかなか困難であるのが今の中国の現状ではないかと考える。


天安門事件を経て24年間で、中国も大きく経済発展し外見的には変わってきたと思うが、国内の経済格差は容易に埋めることの出来ないさまざまな社会問題を 引き起こしている。日本と比べて大きな違いを感じたのは、日本の常識は中国の常識として通用しないことであった。経済成長のスピードに民衆のレベルが追い ついてきていないと思う。