ドイツのアーヘン工科大学から発表された論文内で、マイニングソフトウェアのCoinhiveで1週間300XMRがマイニングされており、モネロマイニングの約1%に該当する事が明らかになりました。

これは本稿執筆時点の値段(1XMR約96ドル=10,608円)で計算すると一週間で約300万円、一ヶ月で約1200万円という算出になります。

Coinhiveは本来、仮想通貨マイニングを行なっているコミュニティーが余ったコンピューターパワーを貸し合う目的で作成されました。

しかし実際には、広告無しの代わりにコインハイブを設置、サイトを見ようとするユーザーに対し無断でコンピューターパワーを利用、マイニングを行っている状況が問題視されました。

また同大学が「WebAssembly」というウェブベースのマイニングソフトウェアを探知するスクリプトでウェブをスキャンしたところ、75%がCoinhiveであると結果が出た様です。

そのほかにはAuthedMine、WP Monroe MinerやCryptoLoot等が利用されてましが、JavascriptベースのCoinhiveが一番悪用されやすく、最も利用されています。

日本でも6月にCoinhiveのコードを個人のサイトに埋め込み、無断でマイニングを行なった容疑で16人のユーザーが警察に検挙され波紋を呼びました。

 
Coinhiveの提供するコードをサイトに埋め込み、サイト閲覧者のCPUを無許可に使用してマイニングを行なったとして、16人のユーザーが警察に検挙されています。これに対し、Coinhiveのマイニングは従来のインターネット広告の仕組みと変わらないとして、一部の人々が合法性を主張しています。

目に見える広告とは違い、ユーザーの許可や理解なくCoinhiveを利用マイニングを無断で行う手法はモネロや仮想通貨自体に悪影響を与えかねないと一部では言われています。

なお、Coinhiveやネットマイニングソフトウェアで自分のPCが無許可でマイニングに利用されるのを防ぐ為には、miningBlocker等のブラウザー拡張があるとサイバー専門家のTroy Mursch氏は述べています。

自分のPCがCoinhiveで利用されている場合、サイトのロード速度が遅くなる傾向はありますが、正確に判断するのは難しい為、心配な方は対策を推奨します。