コーヒーチェーン大手のスターバックスが、米インターコンチネンタル取引所(ICE)やマイクロソフトと組んで、ビットコインなどを使ってスターバックスでコーヒーが買える新たなプラットフォームの立ち上げを計画中であることが分かった。支払い手段としてビットコインや他の仮想通貨が普及する上で大きな一歩となるかもしれない。

 3日に発表されてた新会社バックト(Bakkt)は、まずビットコインとドルなど法定通貨との交換・取引サービスを開始する予定で、これを使えば、スターバックスでキャラメル・マキアートも抹茶クリーム・フラペチーノも他の飲み物も買えることになる。

 スターバックスのパートナーシップ・ペイメント部門のマリア・スミス副部長は、声明文の中で次のように述べた。

 「小売店の先駆けとしてスターバックスは、実践的で信頼があり規制された方法に従い、消費者がデジタル資産を米ドルに変換してスターバックスで使える仕組みづくりにおいて大きな役割を果たすだろう」

 この動きに対して仮想通貨のアナリストであるブライアン・ケリー氏は、CNBCのインタビューに答えて、次にように話した。

 「スターバックスは、ビットコインや仮想通貨を使った支払いに対する需要の高まりを感じているのだろう。ICEのようにかなり規制された機関とパートナーを組んで動くことは、仮想通貨業界にとってもポジティブなことだ」

 一方、ICEの創業者兼CEOであるジェフリー・スプレチャー氏は、フォーチュンのインタビューに答えて、バックトの後押しを受けてビットコインは「初の世界的な通貨」になるかもしれないと述べた。

 仮想通貨を支払い手段として採用している小売店には、米国の小売大手オーバーストック社や米旅行会社のチープエアがあげられる。米旅行サイトのエクスペディアは6月、支払い手段としてビットコイン(BTC)を受け入れることを密かに停止していたことが明らかになった