ビットコインの将来に7億円を賭ける

ウォーレンバフェット氏(以下、バフェット氏)の仮想通貨に対する否定的な姿勢は度々話題になっています。

同氏は過去に、ビットコインは投資ではなくギャンブル、といった旨の発言もしています。

そんな中、英国のブックメーカーWilliam Hill(ウィリアムヒル)のオーストラリア支部のCEO、トム・ウォーターハウス氏によると、ビットコインの価格が5年以内にバフェット氏の投資会社Berkshire Hathawayの株価(現在3200万円超・時価総額は52兆円超)を上回ることに、オーストラリアの匿名仮想通貨専門家が850万オーストラリア・ドル(約7億1000万円)を賭けたようです。

ブックメーカーとは

欧米における賭け屋のようなもので、スポーツのみならず天候や政治など様々なものが賭けの対象になっています。

今現在で、バークシャーハサウェイの株価はビットコインの価格を28万米ドル(約3000万円)も上回っています。

また、時価総額は52兆円超で、世界TOP10入りを果たしています。(参考までに、日本TOP時価総額のトヨタは約23兆円)

なお、賭けに勝つためには、ビットコインの価格が40倍以上になる必要があります。

しかし、もしこの賭けに勝つと12億オーストラリアドル(約1000億円)手に入れることができます。

4年間のビットコイン否定的姿勢

バフェット氏のアンチビットコインの姿勢は一貫したもので、今年の4月のCNNの記事によると、オマハの賢人(バフェット氏の育ちがオマハネブラスカ州オマハであることから)は将来、より高い値段で売ることを期待する以外にリターンは見込めないため、ビットコインを買うことはギャンブルをやっているのと同じであると主張しています。

バフェット氏は次のように語っています。

「もし、あなたが農場やアパートのようなものを個人的に買うとすると、それは完全に満足のいく投資でしょう。

その投資そのものからのリターンが見込めるからです。

しかし、ビットコインや他の仮想通貨を買うのは、何も生み出さないものをもっているのと変わりません。

ただ、ほかの誰かがより高い値段で買ってくれるのを待つほかないのです。」

同氏は昨年、ビットコンの価格が急上昇したのはバブルであると忠告しており、今年の1月のテレビのインタビューでも同じような発言をしています。

2014年の12月、ビットコインの価格が約320ドルだった時には、バフェット氏は、ビットコインには関わらない方がいいと主張していました。

しかし、バフェット氏には以前、グーグルとアマゾンへの投資機会を逃してしまった過去があり、クラウドマイニング企業のGenesis Mining(ジェネシスマイニング)は次のような広告看板をオマハにあるバフェット氏のオフィスの近くに建てました。

(看板文章)

ウォーレンへ:あなたはグーグルとアマゾンの件での間違いを認めましたね。

ビットコインについても間違えているのではないですか?

ビットコインへの賛否の対立はこのようなところでも続いているようです。