わたしは
成人スティル病を乗り越える
絶対に


この病があらわになったせいで
あなたと別れるその時まで
思うようにがんばれなかったわたし
こんなはずじゃないのに…
どんなにそう思ったか


もっとカートでお外に行きたかったでしょ?
お日さまや、鳥のさえずりや、花々が
大好きだったもんね
子どもたちの元気な声も
大好きだったもんね


ごめんね、ママ、熱出しちゃって
ごめんね、ママ、ごはん食べられなくなっちゃって
命に限りのあるあなたに
やってあげたかったいろんなこと
あまり、やってあげられなかった…


マヒが進み、オムツを使い
もうあなた自身のチカラでは
クビを持ち上げることさえ難しかった
自分で水さえ飲めなくなったことに
あなたがとても落胆していたことを
わたしは知っていたよ


もっと生きろと言うほうがムリだ
酷な話だ
わかってた、わかってたよ…


あなたが旅立つ1週間前まで
わたしは夜な夜な、熱にうなされたけど、
医師の処方がうまく効いて
ようやく、我に返ったすぐあとだった


あなたはわたしの帰りを待ちかねたように
わたしの腕に抱かれて旅立ったね
刻々といのちが消えゆくその様を
今でも時折思い出す


抱っこした時のあなたのぬくもり、重さ
愛しいな…
とても愛しい


あなたのイライラ、悲しみ…
何度もわたしを噛んだこと
当たる先がなかったんだって
わかってた、わかってたから…



会いたい
生まれ変わったあなたに会いたい
また会える日が来たら
ママだよ、ママのところへおいで!って
言えるわたしでいたい


だから
絶対に
この病を乗り越える


僕のワンダフル・ライフの
ベイリーのように
どうかわたしを探し出してね


僕のワンダフル・ライフの
イーサンのように
あなたが近くにいることを
絶対に見逃しはしない
見つけるよ、あなたを
そのために、わたしはがんばる!