我が家によく出入りするようになった、3〜4人の大学生のお兄さん達。

宗教の集まり以外でも、父を慕ってよく遊びに来ていて、

我が家は三姉妹だから男子が新鮮みたいで、父と母は嬉しそうだった。

お酒を飲んでは盛り上がってうるさい!

隣の4畳半では子供達が寝てるのに。

楽しい事もあったけど、私はこのお兄さん達がキモかった。そして、嫌な予感があった。



いつかの冬休みの朝、

「今日、スケートに行くよ〜」と、母がウキウキして言った。

妹たちは単純に大喜びしていたが、私の嫌な予感が的中していた。


あの大学生のお兄さん達が車で迎えに来ていた。


「え?これってお父さん知ってるのかな?」

家族で出かけるのなんか大嫌いな母が、こんなにも楽しそう。「なんなの?お父さんがいないから?」私はなんだか腹が立っていた。

母は「お兄さん達と楽しみなさ〜い」って言うけど、

楽しめるかよ!


スケート場で、私は

ある事に気付いた。


そして帰りに母はちょっとした怪我をすることになる。


「お父さんには内緒だよ」ってまた言った。