タイムリミットは35時間。

生存と真実、

選ぶべきはどっちだ。



「紅蓮館の殺人/阿津川 辰海」

山中に隠棲した文豪に会うため、
高校の合宿を抜け出した
僕と友人の葛城は、
落雷による山火事に遭遇。

救助を待つうちに、
館に踏むつばさと仲良くなる。
だが翌朝、
吊り天井で圧死した彼女が発見された。

これは事故か、殺人か。
葛城は真相を推理しようとするが、
住人と他の避難者は
脱出を優先するべきだと語りーー。


はじめましての阿津川辰海作品でした✨
ちなみに、手に取ったきっかけは本作の続編である「蒼海館の殺人」を書店で見かけ興味を惹かれ、前作がある知りそれならば、と😄

お話の舞台としてはいわゆる“クローズドサークル”ってやつですね。
隠棲したかつての文豪の館を訪れようとしたら館がある山そのものが山火事に🔥
館に避難できたもののそこで人が死ぬって言う展開。
更には探偵と、元探偵がいたりと。
ちょっとお腹いっぱいを越えてくる位の設定と言うか背景と言うか😓

内容としては個人的には続編を読もうと思えるくらいには楽しめました。
ただ、事件が起こるまでは比較的退屈に感じてしまったり、主人公である田所君がちょっと合わない部分もあったかなって😅
事件発生から解決編まではそれなりに怒涛で、伏線と言うかちゃんと謎解きのヒントがあったものも回収され、“なるほどねぇ”って思えるくらいには。
凄い納得感があったりとか大どんでん返しがあったりはせず、個人的には“スッキリ✨”とまではいかず。
中どんでん返しくらいはあったのかな(笑)

ちなみに私は一瞬だけ主人公犯人説が頭をよぎったけど、だったら続編無いよなって。
探偵の助手が主人公なのにそこが捕まるって言うのはね😣
私の推理力なんて存在しないですから問題はないんですけどね。

気持ち新たに読書に邁進していかねば。
読書の春とでも言える程度には。