本作の
“しょーもない”は
巧妙なミスリードです。
皆さんご注意を!
(七尾与史)



「超能力者とは言えないので、
アリバイを証明できません/甲斐田 紫乃」

大富豪・蓮丸貴世彦の遺言で
孤島の館に集められた一族。
遺産分割について
揉めていた一同には
緊張が走る。

そんな時、
遺言書が盗まれ
更には弁護士が姿を消した。
捜索の結果、
血の付いたナイフと
海に浮かぶ上着が発見される!

殺人事件か、
それとも事故か。

疑心暗鬼になるなか、
不可解な事件が次々におきてー!?
まるでよくあるミステリー。
おれが
しょーもない超能力を使えること以外は!

秘密抱えた人々が織りなす、
悲喜交々の群像ユーモア・ミステリー!


初の甲斐田紫乃作品でした✨
タイトルとあらすじと本の帯を見て購入を決めました😄
で、読んでみたらですね・・・。

ぼちぼちでした😒
孤島に集まった登場人物。そこに訪れる嵐。
しかも島は電波も通じないと来たら、ミステリーではお馴染みクローズド・サークル。 
ただし!主人公が超能力者を使える!!!
その力が“しょーもない”んだけどね。

って書いてると面白そうに感じたんだけどなぁ😥
いまいち大きな盛り上がりもなかった印象で。
ミステリー感はちらほら見掛けるんですけど、コメディー感と言うかユーモア感と言うかそっちの方が強い感じで。
読み進めるにつれてその感じがどんどん強く。
当然ながら結末はちゃんと着地しますよ😁
解決編の部分は楽しめましたよ😃

タイトルや本の帯からがっつりミステリーを期待していた訳ではありませんが、それでもちょっぴり・・・な読後感でしたとさ🙇