ナムチャバルワの地形図。

 

 

スクラップブックも進んでいます。

 

 

読売新聞の特集記事から。すごい山が見えますねぇ。

 

 

稜線ルート工作を始めるところです。山登りはここからが本番と言ったところ。

まだ登山道もない未踏の山、どこを通っていくのか、それをこれから決めていこうというところ。

 

稜線というのは尾根のことですね。

 

さて先ほどの地形図にナムチャバルワ攻略ルートを描きいれると。

 

 

山をぐるっと迂回し、緑色からグレーに変わっていくあたり。ここが急斜面の超難所と言うことになります。

 

 

こういった隊員たちの日常を伝える写真、ワクワクがとまらん。

 

 

いわば谷のようになったところは雪崩が集中しやすくなるのですが、そこを一日で突破。

日本チームの大西隊員がガンガンとルートを開拓していっている模様。

一方で中国の隊員の一人が負傷して下山。大西隊員とともにツートップで進んでいく予定が…

 

 

キャンプではヤク(牛の一種)の肉が主食になっているようです。

現地人が食べているものを食べることが冒険旅行における成功の秘訣。

 

日本チームを引っ張る大西隊員は明るいムードメーカーで、だれよりも先にルート開拓に動いていました。

その突進力は中国チームにも一目置かれていたようですね。

 

 

ところが…

 

 

雪崩が一瞬にいて大西隊員の命を奪ってしまった、という衝撃的な記事。

いや、この事故のことは知っていたのですが、新聞記事を読むと改めてショックでした。

 

つねに先頭をきって進んでいた日中合同チームのエース、雪の中から救出され救命処置が施されるも、息を吹き返すことはなかったのです。

 

 

チームの悲しみ、無念さ、いろんな思いがこの記事から伝わってきました。三十年以上過ぎてから無関係な人間が残念がるのも変な話ではありますが。。

 

自分もこの方のことは知らないし、そもそもナムチャバルワの話をジュニア向けの本で読んだ時には隊員の方々は記号みたいなものでした。

しかしこうして記事を読むうちにひとりの人格として伝わってきたのです。

 

若くして亡くなられた大西さんのご冥福をお祈りいたします。