芦ノ湖から歩いて歩いて、箱根神社にやってまいりました。
その途中に通る「一の鳥居」。
駅伝で往路のゴール近く、ということでおなじみです。
そして芦ノ湖の北岸をぐるっと周る形で箱根神社。
人気スポットなので大勢の観光客の方たちが集まっていました。
のぼっていきます。
と、左手に小さな神社を発見。
「曽我神社」。
仇討ちで有名な曽我兄弟の弟・五郎時致(ときむね)の霊を祭ったもの。時致は箱根権現で稚児だったのだそうです。
『曽我兄弟物語』を読んだのは小学生の時でしたが、今日も図書館で同書を探して読んでみたものの、なんか記憶と違うんだよな…北条時政による曽我兄弟元服の場面がない。底本によって異なるということだろうか。
1993年、今から三十年前に、曽我兄弟仇討及び戦死の八百年記念でこの碑が建てられたのだそうです。
なお曽我の仇討は美談として語られていますが、真相は頼朝暗殺計画。失敗により頼朝にとっては最大の協力者であり、しかし最大のライバルになりうる弟範頼が排除されることとなりました。
頼朝を倒そうとしたのは舅である北条時政ではないかという説もありますが、北条にしてみれば姻戚関係にある頼朝を倒すメリットがないので却下。
「兄弟杉」。
朽ちて切り倒され、切り株だけが残っています。
この木を相手に剣術の練習をした話がありますが、それって鞍馬山の牛若丸伝説と同じだ。成立時期もほぼ同じであり、一つのエピソードがそれぞれの物語に取り込まれたということか。
さて、これから本殿に向かうぞー