村田町から岩沼市に向かう途中、「民話の里」という看板があります。

 

 

「渡辺の綱」と書かれていますが、この人は金太郎こと坂田金時とともに頼光四天王の一人として知られています。

土蜘蛛や酒呑童子を退治したことで有名。

 

というか、坂田金時と渡辺綱はともかく、他の二人ってほとんど知られていないのではなかろうか。

 

渡辺綱は京都の一条戻り橋で鬼の腕を切り落とした伝説がありますが、ぢつはこの村田町でも渡辺綱伝説が残っていました。

 

渡辺綱と鬼伝説

腕を切ったのになぜ鬼の首があるのかというツッコミはさておき。

 

 

 

この「民話の里」の向かい側にある鳥居。ここに伝説の岩がある。

若いご夫婦とお子さんが見学に来ていらっしゃいました。

 

 

ご家族連れが岩を見ている間、こちらは一番奥の石碑群を見る。

 

 

中央の石碑に「湯殿山」と書かれているのははっきりとわかる。

 

 

さあ、これが伝説の岩だ。

 

 

岩の表面です。手形のようにも見えますねぇ。

 

 

ばあさんが赤ん坊を背負って生活していた。

ある日のどが渇いて川辺で水を飲もうとして岩に手をついたら手形がついてしまったという。

そしてその赤ん坊こそがのちの渡辺綱なのである。

 

うむ。

てっきり渡辺綱と敵対した鬼婆の手形だと思ってたらまったく正反対。

 

 

敷地の入り口近くの石碑群です。

 

 

この姥ヶ岩の背後を流れる川。

幼い渡辺綱を背負ったおばあさんは、ここで水を飲もうとしていたのでしょうか。