宮城県から山形県に入ってまもなく、地理的に非常に興味深いスポットがあるのです。

それが堺田分水嶺。

 

 

 

堺田は奥羽山脈のうち、標高が低いところにある小さな町。

現在の国道47号線を古代には義経が西から東に、江戸時代には松尾芭蕉が東から西に歩いたところ。

 

 

 

そこを通る陸羽東線(新庄~古川)の堺田駅。

 

 

 

 

このように無人駅。そのホームに「分水嶺」と書かれていますね。

 

 

 

ここにも。

分水嶺とは何かというと、雨水がどの水系に流れていくか、一言で「流域」といいますが、その境目ということになります。

宮城と山形の間には奥羽山脈があり、この東側は宮城県の川(北上、鳴瀬、七北田、名取、阿武隈)に流れていきます。

西側は最上川など山形県の水系へと注ぎます。

 

 

駅前の広場にあったモニュメント。おそらく分水嶺をイメージしたであろうもの。

 

分水嶺だけだと何も珍しいことはないのですが、この堺田はただの分水嶺ではない。

 

 

このように手前側、右と左に川が分かれていますね。

 

 

そう。左に行くと最上川に注いで日本海へと流れ、右に行くと鳴瀬川水系を通って太平洋に至るという、なんと東西の海へと向かうという非常に珍しい川。

 

これを発見したのは地元のおじさんだそうで、この川辺で立ち◎ョンをしながら、「このオ◎ッコはどこに行くのかな」なんて考えたのだとか。

まあ、普通に考えれば最上川に行くのは想像がつくのですが、右側はどこに行くのかと疑問に思ったのが大発見の始まりでした。

そして右の小川に沿って歩いていくと、鳴子に出ることを突き止め、つまり堺田発の川の水は日本海と太平洋に分かれていることに気づいた、とのこと。

 

 

つまり東北地方の陸地は、地図左上の酒田と右下の東松島とを結ぶ川によって南北に分断されていた、というわけですね(大袈裟)。

こんなところ全国で他にいるのかと調べてみたら、岐阜県内にあることがわかりました。

 

この日は悪天候にかかわらず数組の家族連れがここで記念撮影していました。

 

 

探せば面白いスポットって見つかるものですねぇ。

 

 

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