自画像わたしは むずかしいことより すでにあるものを ひき出したい。 ひとのなかにある なにかを。 なので どうすればいいのだろうかと 年がら年中 思う。 ときどき 以前につたえたことが そのひとの言葉となって よみがえったとき 「やった!」 と感じる。 わたしの種は 芽を出したんだ。 そしてまたわたしは このように ことばをつらねていく。 自画像のように。