それは、たまたま見つかった。

 

レントゲン検査でひっかかった。

 

母はいつも健康診断では、

私より健康優良児なのに、

今年はほんとにたまたま

すい臓付近にカゲがあるのがわかり

悪性かどうか確かめなければならないという。

 

ドクターはあっけらかんと

「すい臓のガンかもしれない」と言っていたのを、

私はさらりと聞いていた。

 

難聴の母は集音器(補聴器)をつけているのだが、

ドクターが「すい臓がん」と言ったあたりの声は

「聞こえなかった。」そうだ。

 

 

 

 

そして今日、

大きな病院を紹介してもらい診察に行った。

 

健康優良児で世間知らずの母は

病院通いにも不慣れ、

今待ち時間にひたすら耐えている。

 

また私はおしゃべりや雑談は不得意、

何とか母の緊張をほぐしたいので

孫の動画を見せたりしていたが、ネタが切れる。

 

しかし待ち時間は短くはなかった・・・

 

そのうち

「もう、私なんてどうなってもいいんだから。」

とか言い出す母。

人に迷惑をかけたくないのが人一倍強い。

 

私は

「はいはい、でももう来ちゃったんだからね。」

とか言ってごまかす。

もっといい聴き方もあるだろうに。

気持ちを受けとめて

反復する言い方もあったのにな。

 

そんなこんなで

長い長い待ち時間+診察+血液検査+MRI検査とCT検査の説明+会計

は終わった。

往復時間はタクシーで20分、

合わせて合計4時間のおつとめだった。

母も良くがんばった。

 

来週と再来週に最低3回はこのたたかいする。

 

さて、どうしたものか。

ネコに

聞いてみたくなった。

 

 

 

長い長い待ち時間の一日が

ようやく終わりそう。