「メジャー勝ち
今日はあなたの
ジェイソン・デー」
プレー中。
とりつかれてた⁉︎
集中してる⁉︎
どちらも、しっくりこない。
「きてます、きてます」
う~ん、マリックさんの言葉が一番近いかな。
ゾーンに入っていたのはテレビの画面からも十分に伝わった。
とにかく〝きてた〟
ドライバーは飛んで、曲がらず。
ロングホールはアイアンで2オン。
イーグル外しのバーディー。
外れたパットも、すべて入りそうだった。
感じたのは1つのプレーにいちいち喜怒哀楽を出さないこと。
「あーっ、なんで入らん⁉︎」
「なんだ、バンカーだがや…」
私⁉︎
もちろんしゃべる方。
デイ(友達か⁉︎)は、あくまでも寡黙に淡々と。
全英、全米、オーガスタで惜敗しているだけに勝利を掌中におさめるまでは明鏡止水でのプレーを心がけているようにみえた。
ただ、2位に3打差で迎えた18番は違った。
最後のパットを20センチばかり残した時、優勝は決まったも同然だったが、彼は涙をぬぐっていた。
かつては練習ボールにもことかいたという。
そんな話を聞けば、こちらも泣けてくるというもんだ。
そして、1番理解してくれたであろう奥様の喜びとねぎらいの抱擁。
音楽なら〝マイウェイ〟がフェードインするところだ。
やっとチャンピオンらしく両手を挙げた。
同時に世界陸上の告知スーパーが右上に。
この時ばかりは高山の予想天気図と共に外してあげたかったなぁ…。
とにもかくにも、
今日はあなたの日だ。
ジェイソン・〝デイ〟