「道端の
動くウ⚪️コに
驚いた」
伊勢志摩国立公園。
サミットはどこ吹く風の出来事があった。
阿児町立神の農道。
車を走らせていると道路脇に茶色の
とぐろを巻いた塊が⁉︎
草むらならスルーだった。
「こんな所でするなよナ…」
「えっ⁉︎」
とぐろが動いた…、ように見えた。
お盆だ、ひょっとして霊か⁉︎
って、何の霊だ。
走り去ってもよかった。
でも、こちとら、それを確認しないと、どうにも落ち着かない性分だ。
可愛い顔の蛇⁉︎
よく見ると蛇じゃなかった。
顔はトカゲ、胴体は蛇という奇妙な生き物…、でもなかった。
トカゲが蛇に噛みつかれたまま、
ぐるぐる巻きにされていたのだ。
最初はクリクリまなこで元気だったトカゲ。
やがて息も絶え絶えとなっていた。
おもむろに噛んでいたトカゲの後ろ足近くから顎をはずす蛇。
今度はトカゲの頭を探していた。
見つけたとたん、ガブリ。
ひと呑みだった。
口からトカゲの足がはみ出たまま走り去る蛇。
今年の、お盆の午後だった。