クロワッサン | きくち教児のブログ

きくち教児のブログ

”医食タレント”きくち教児のブログです。



久しぶりー!

と声をかけた相手はクロワッサン。ホントにどえらい久しぶりだった。何を隠そう私はクロワッサンが大好き。それも鈴鹿サーキットホテルのクロワッサンには格別の思いがある。

クロワッサン自体は、かつて調理師学校で、あきるほど作った。しかし15年ほど前、鈴鹿の朝食で口にした瞬間、本場の凄さに圧倒された。一口食べたとたん、カリッ!ふんわりが鼻腔を通り抜けるバターの香りの中で何度も繰り返された。
で、今回やっとかめのクロワッサンとの出会いは私にとっての何年も会わなかった初恋の人が元気にやっている姿を見るようで思わず声をかけてしまったというわけだ。

しかしなんだなあ、クロワッサンを初恋の人なんて例えるのは、あきらかに性欲から食欲へ自分の欲求がシフトしつつあるのかもしれない。というより絶対そうだわな。口に食物を入れることを性行為とみなす文献もあるから、似たようなものかも、なんて言ったら乱暴だろうか。

さて鈴鹿サーキットホテルのクロワッサン。もともとはドミニク・デューセさんが作りあげたもの。TVチャンピョンで知られる前、彼は来日してすぐ鈴鹿サーキットホテルでクロワッサンを焼いていた。私はあまりのうまさに、このレシピで一生食っていける。なんて言ったことを覚えている。

大げさじゃない証拠にかつてのF-1チャンピョン、アラン・プロストに、なんで母国よりうまいクロワッサンがあるんだ?と言わしめたくらいなんだから。もっとも鈴鹿サーキットではF-1を誘致するにあたり、マシンが来るだけではなくブレスの対応や食事面もケアできなければ、と受け入れ態勢を整えていただけにアラン・プロストに気に入られたことはしてやったりと鼻が高かったはずだ。

今、ドミニクさんがいなくなってもレシピはそのままで毎朝焼きたて。久しぶり!と私が声をかけたのもわからなくもないでしょう。あーうまかった!